育児ひとりごつ◆産後の抜け毛が凄かったという思い出

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抜けるなら白髪が減ればいいのに

産後の抜け毛。ある人にはあると聞いていましたが、私の頭で実際に始まってみると、本当に凄い有様だと分かりました。シャンプーやブラッシングをした際に抜ける毛髪の量が尋常じゃない。乳飲み子を抱えているので美容院に気軽にいきづらく、また下手に切ってしまうよりも結ってしまった方が楽だと感じていたので、それなりの長さがありました。その上、元々が太く硬い剛毛タイプだったので、シャンプーで手にまとわりつく髪の多さやその感触には、毎回毎回うわあと嘆きたくなるほど。

これから先、そんな体験をつらつら語るだけの文章で、原因や対処法は特にないです。以下サイトにお役立ち情報が載っていたので、そういうお話をお求めの方はご参照ください。でも、解決策の一つとしてあげられている「疲労と睡眠不足を解消」って、多分ほとんどの場合で実現できないやつ。やっぱり疲労と睡眠は、それだけ影響が大きいんですねえ、といってお茶を濁します。
【医師監修】産後の抜け毛の原因と対策!3つの実践的なケア方法(マイナビウーマン)

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凄かったよ、というだけの話

私の場合、おおよそ産後半年前後が抜け毛のピークでした。シャンプーした時の手の感触が気持ち悪いことに加えて、排水溝がすぐに詰まりかけるのも地味にストレス。仮に「一週間に一度掃除すれば、十分にきれいな状態が保てる排水溝の大きさ」だったとしたら、この期間中は三日で限界になるくらい違います。しかし、産後のドタバタでぼんやりしていて掃除を忘れて、お湯を流した時に「うわあ」って叫ぶ事態が発生しがちなのも嫌でした。

更に、この抜け毛の問題は、隙を生じぬ二段構えの罠。そろそろ抜け毛が減ってきたからもとに戻りそうだなと思っていたら、今度は新しく伸び始めた髪の毛が一気に成長してくるもんだから、伸び途中の髪の毛があっちこっちから好き勝手に飛び出てきます。そして全然まとまらない。通常時、髪の毛は抜けて生えてのサイクルを全体的に分散して繰り返すため、こういった新しい毛は古い毛に埋没して目立ちづらくなっています。ところがこのごっそり抜け毛の場合は一気に抜けて一気に生えてくるため、物凄く目立つらしいです。

乳児がいるために美容院に行けなくても、セルフカットやセルフヘアセットが上手な人ならうまく対処できるのかもしれません。実際、抱っこ紐に赤ちゃんをいれて街を行く女性の中には、びっくりするくらいきちんとスタイルを整えた方を見かけます。が、そのような技術力は私にはなく、外出時は帽子が手放せなくなりました(帽子を脱がざるを得ない場面では心を無にして耐える)。ちなみに、お手軽アレンジとしてヘアバンドを活用する方もいらっしゃるかと思いますが、私、絶望的に似合わないので諦めました。

その後、なんとか美容院に行く時間を確保してカットをしてもらい、元のような伸び方になるまでをどうにかしのぎました。

ちなみに美容師さんも経産婦のベテランさんは「抜け毛凄いね」と慰めてくださいましたが、年若い方にやっていただいたときは「そんなことあるんですね~」という反応でした。抜け毛はマイナートラブルだからだと思うんですが、その時期のママさんはほとんど美容院に行けないから知られていない説だったりして。

そしてただの愚痴

どうせなら、腕だの足だのに生えている体毛がなくなってくれればいいんです。産後、己の美容にかける時間確保が難しくなったなあと日々感じるので、余計なものがなくなってくれれば手間が減って一石二鳥!

というかむしろ、毛髪は抜けたのに白髪はぐぐっと増えました。若い頃から、後頭部の一部に群生していたし、おでこのすぐ上に何本か、すこぶる目立つやつが生えていたので、そこまでショックではなかったんですが、改めて観察すると「あちこちに増えたなあ!」と思います。残念なことに前髪あたりの白髪が最も増えたので、なんでこんな分かりやすいところを増やすのか。ホルモンはいったいどのように作用しているのか。

さておき、この抜け毛、大した実害はないのですが、とにかく外見に大きな影響を与える髪のため、毎日が地味にストレスでした。乳児のお世話でばたばたしているうちに時が過ぎてしまったんですが、それでも思い返せば「ああ、すっごい抜けたなあ」と感慨深く思います。