『ペーパーテイルズ日本語版(原題:PAPER TALES)』を開けてみた
時は来た。今こそこの書物を紐解き、神話の時代を再び甦らせるのだ。
(説明書より)
プレイ人数:2-5人用
プレイ時間:30分
対象年齢:12歳以上
名作、再臨。
『ペーパーテイルズ』は、2017年にフランスのCatch Up Gamesから発売されたカードゲームですが、実はこのゲーム、2011年のゲームマーケットで、I was gamesさんから発表された『ヴォーパルス』のリメイク・海外語訳版です。ボードゲームカフェ・Engamesさんがこれを日本語訳し、ゲームマーケット2018春において先行販売。まさに逆上陸、凱旋帰国を果たした、という作品になります。
デザイナーの上杉真人氏は、他にも『ダンジョンオブマンダム』(現在はリメイクの『ダンジョンオブマンダム エイト』が販売中)というヒット作で知られる方。そちらは遊んだことがありましたが、『ヴォーパルス』については、高評価を耳にしていたものの遊ぶ機会が無く、残念に思っていた一作でした。そこへ今般、装いを新たに『ペーパーテイルズ』として生まれ変わった同作を遊ぶ機会が巡ってきたわけです。という訳で、まずはEngamesさんのある富山方面へ感謝の祈りを捧げつつ、箱を開けていきたいと思います。
全体に白い感じがスタイリッシュ。さすがフランス。
スッキリとしたデザインと分かりやすい説明。箱のサイズは約27.5×19×6.5cm。『スカイアイランド』『ヒューゴ』などと同じサイズです。多分。
説明書、マーカー、チップ。そしてカードです。
ゲームの主な要素であるカードは3種類。ユニット、建物、プレイヤーエイドです。
カウンター、マーカー類。厚紙のカウンターは手触りスベスベ。
プレイ前雑感
リメイク前の『ヴォーパルス』は、わずか4ターンで王国の興亡を体験できるスピーディさと、「経年劣化」という独特の概念を盛り込んだシステム、そして若干ダークファンタジー的な世界観を表現したイラストなど、様々な点が話題になっていたように思います。一方、この『ペーパーテイルズ』は、イラストから受ける全体のイメージが、むしろ絵本的なライト方向の世界観へ振れているような印象を受けました。ですが、システムについてはもちろん『ヴォーパルス』を踏襲している訳で、ゲームとしての面白さは変わらないでしょう。7年前のゲームマーケット話題作、さっそく楽しんでみたいと思います。