最初は正直びっくりしましたとも
こんにちは、サジマです。突然ですが晩秋を見据えたうららかなある日、いつも通りに自宅の郵便受けを開けたところ、ややくたびれた印象を受ける封筒が一枚届いておりました。おや何かしらんと思った僕の目に飛び込んできたのは、所轄の税務署の名前ではありませんか。
これはまさか、何らかの不備か、はたまた税務調査なる恐ろしい儀式の前触れであるか、とおののきながら開封したところ、記帳説明会のご案内が入っていたのでした。
公式サイトによる説明はこちら:記帳説明会のご案内(国税庁)
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記帳説明会のご案内を貰うまでの経緯
さて、僕は2015年8月に開業届を提出しており、同時に青色申告承認申請も提出済みです。
実は僕、学生時代に商業簿記を(なぜか)学んでいた時期があります。三級取得、二級は途中で方針転換したために受験せずという状態のため、昨今の便利な会計ソフトもあることですし、控除額の大きい複式簿記による青色申告を選んだのでした。
案内がきたのは10月上旬のこと。開催よりおよそ2週間前でした。現在、仕事場(事業所)と住居地は別なんですが、住居地の方に封書が届きました。なお最初の届け以降、他に何か行動したということはありません。
記帳説明会ってどんなものか
最初はさっぱり事情を理解していなかったので、情報を求めてネットサーフィンしたところ、どうやら詳しい説明は、簡易簿記の話に終始するとのこと。
確かに、先の国税庁のページでも「白色申告の方を対象に」と明記されています。送られてきた案内にも「青色申告制度の概要」という項目があげられていますから、ほぼほぼ青色申告の詳しい説明はないということが伺えます。消費税課税事業者の話はありましたが、条件に該当することはまずあり得ないので、今すぐに必要とはいいがたいです。
このため、あまり意味がないかもしれないとは思ったものの、個人事業主としての確定申告は初めてのことであるし、会費は無料でもあるし、何か得られるものもあるかもしれないと、まずは参加させて頂こうと思い立ちました。
記帳説明会に行ってみました
まず、会場全体を見回した時の印象。考えていたよりも女性が多かったです。高度情報技術者試験で、小規模の試験部屋になった時に見かける女性の割合よりも、よっぽど多いんじゃないでしょうか。分かりづらい例えですな。また、参加者は若い世代の方が多いですね。世間的にはその部類に含まれるであろう僕が言うのも、失礼かもしれませんが。
講義の内容としては、知っている知識をふんわりおさらいしたもので、目新しいと思うことはありませんでした。やはり簡易簿記の話のみで、複式簿記に関する特に今は書籍とネットで幾らでも情報が得られますから、わざわざ参加しなくてもよかったなと思った方も間違いなくいらっしゃるでしょう。
僕はあまり関係がないなと思う話の時は、「そう言えばこの項目ってどうやって処理すべきなんだろう?」といった疑問を書き留めたり、インターネットでそっと調べたりしていました。
それに、まだ全然分からないよ!という方が初めて参加して、どれだけ理解・認識できたかと言うところ。と言うのも、どうにも講師の話が、あちこちに飛ぶんですね。かみ砕いて分かりやすく教えていると言うよりも、より細かいポイント、見落としてはいけないポイントだけを抽出していたと思います。例えば減価償却という言葉を一切知らない方がいたとしたら、やや厳しいのではないかと思います。参加される方の何割がそういった知識を有している、あるいは有していないかはよく分かりませんが…。
なお、この辺りは恐らく、担当講師によって大きく異なると思いますので、参考程度にお願い致します。
記帳説明会に参加するメリットは?
講義そのものは、記帳について手とり足とり知りたいという方、そしてこれまでの経歴などから一切戸惑うことなく会計処理ができるという方には向いていないと思います。全く分からないという方の中でも、独学で書籍を読みトライアンドエラーで努力を重ねていこうとしている方も、あまりメリットは得られないと思います。
ただし、もっと詳細に複式簿記による記帳の講習会は、別途開かれているんだそうです。手書きと会計ソフトの二パターンが選べると言うのは、パソコンの得手不得手の両方に対応できて良いと思います。僕はそういった取り組みを全然知らなかったので、へえーと思いました。なお、応募必須、定員オーバーの際は抽選となります。
後、個人的にはこういう会に出ると、自分自身が学習しているような気持ち、ちゃんと頑張ってるんだといった刺激を得られるんじゃないかと思います。人によるとは思いますが、個人事業主という組織への帰属意識が持てない身としては、こういう場に参加するのも大切なことではないかと思います。僕は割と講義形式で話を聞くという雰囲気が好きなので、行ってみて面白かったなと思っています。