父の適当さに胃を痛めつつ
戦場からごきげんよう。真田安房守が嫡男、真田源三郎信幸にござる。オープニングで「北条に使者を出す」的なことを言っていたにもかかわらず、全方位に喧嘩を売るスタイルで生き残りをはかるという、想像のはるか上を行く父のやり方が、よく理解できなくなっております。とはいえ主命でありますゆえ、ただいまは上杉家に味方する軒猿衆に襲撃を行って…おります…が…
まさかの敗北でございます。国人衆とはいえ、侮れない。
矢沢頼康(以下、三十郎)「そもそも我が真田家も、やや強めな国人衆ですからな。同じ水準の争いですわ」
そーいうことを言うんじゃないって!
1583年10月 領地経営で役目を果たす
さて、さっきの手痛い敗北は一先ず忘れておいて…。
この話も聞き流して…と。
…領地にやってくる武将たちは、話をして友好度を上げておくと、わしの仕事を手伝ってくれたりするので、軽視はできません。施設を作る時に安くなったりとか、襲撃の時に援軍として参戦してくれる、という感じですな。なお、領地に「茶室」を作っておくと、遊びにくる確率が高まるようです。
また、「訪問」というコマンドで、自ら自勢力の武将や、他勢力でも知り合いの武将を自分から訪ねて、友好度を上げていくこともできます。万が一の時に備えて、知り合いは増やしておきたいところ。
……なんか寒気が。茶室に遊びに来るなら、武装を解いていただけまいか。
というわけで、領地拡張。先の方針通りに施設を建てていきます。わしが個人的に保有する兵力や物資は、真田主家が保有するものとはベツモノなので、上手くやれば二つの拠点で兵を養うような形になります。そして先の襲撃に失敗して兵力の減少が著しいので、物資を溜めて、任務を達成していきます。
真田鶴「はじめまして、兄上。妹の鶴でございますよ。お忘れですか?」
うっ…おれにはそんな妹がいたのか…? し、知らなかった…。
鶴「あら、冷たいこと。以後はお見知りおきくださいませね」
そうか…この妹、架空姫武将か…。父上も人手不足をそういう形で補っておられる…と。
ま、まあ、以後は一緒に頑張るとしよう。
さて、領地経営はだいたい変わらず続けてまいりますが、わが真田家の現状を考えてみましょう。甲斐・信濃二か国には、先に織田信長が配置していった滝川・河尻といった大名がおりますが、彼らは信長の後ろ盾あってはじめて存立できます。上杉・徳川・北条といった、元々甲信に強い興味を持っていた大名とは地力が違う。そして我が真田家はその狭間で生き残りに汲汲としておるわけです。
絵が下手なのはご容赦あれ。
んで、真田は旧織田家臣団とは結びついており、ゲームスタート時点で1年の同盟を締結しております。ですが、どれもあまり頼りにならないというか、開始後、速攻で河尻家は徳川家に踏みつぶされました。滝川家が北条家に滅ぼされるより先に、北上する徳川、南下する上杉をうまいこといなしつつ、勢力を増強し、自立した真田家になることが、生き残る必須条件とにらみました。そういう方針で富国強兵に励むことにしていきましょう。少なくとも私だけは。
1584年5月 本当に実行した父
三十郎「源三郎さまー。根知城攻めが始まりましたぞー」
うっ…。皆で順調に任務を果たしておったが、まさか本当に始めてしまうとは…。で、三十郎、戦況はいかがなっておる!?
…上田城に置いてあった兵力をことごとくつぎ込んだものの、上杉軍の包囲下におかれてしまった、と。そういう状態だな。
三十郎「そもそも、真田全軍を挙げても、上杉の約1/8ですからな。根知城を攻めるには足りませんな」
お前、なんか他人事だなあ。ん? ところでなぜ戦場に矢沢の大叔父がおられる? 大叔父上は、沼田城を守っておられたのでは?
三十郎「あ、沼田なら先ごろ上杉に奪われまして」
はあ!? そんなことになっておったのか?
三十郎「ドラマじゃないですから、上田と沼田の距離と、このシナリオの真田の戦力を考えると、なかなか守り切れっていっても守れるもんじゃないですよ」
…うーん。これで根知城攻めに本当に失敗してしまったら、いよいよジリ貧だろうが…
三十郎「あ、もう負けたそうです。新たな主命が来ました」
言った途端にか! 父上も、単独で上杉と戦おうなど、どうかしておる! 少なくとも上杉か徳川のどちらかと誼を通じ、その上で力を蓄え、時を待つのが常道…の…はず…
“主命:海津城攻略に備えよ”
まだ、上杉と戦うのか。本当にいいのか、それで。なにか間違っておらんか?
三十郎「殿は常識の枠に収まらぬ方でございますゆえ」
お前、本当に他人事だな! …ああ、お腹が痛い。