『四畳半ペーパー賽系』を開けてみた
四畳半いっぱいに青春を敷き詰める学生時代追想パズルゲーム
(パッケージ裏面より)
プレイ人数:1-100人
プレイ時間:25分
対象年齢:10歳-
バス、トイレ別の四畳半に住まう大学生
『ガンツ・シェーン・クレバー』、『Welcome to…』辺りを筆頭に、近年のボードゲーム界隈では、専用のシートに書き込みを行ってゲームを進行するという、いわゆる“紙ペンゲーム”が人気を博しているようです。そんなトレンドを反映してか、ゲームマーケットの会場においても、国産紙ペンゲームの出展が増えているのではないか、というのは完全に個人的な体感に基づく感想なんですが、中らずと雖も遠からず、ですよね? きっと。
さて、今回ご紹介する『四畳半ペーパー賽系』も、ゲームマーケット2019秋でハレルヤロックボーイさんから発表された国産の紙ペンゲームです。ゲームデザインはシマムラナオさん。オシャレな箱を開ければ、濃密(かもしれない)な1年間の学生生活が楽しめる、ってことなので、さっそく開封してみようかと思います。
見た目から。落ち着いた雰囲気のただよう色使いの箱絵が想像をかき立てます。
写真から何となく畳の匂いが感じられるという。しかし四畳半って、改めて考えてみるとまあまあ狭いですわね。箱は約20cm×20cm×4cmと、正方形の作り。
中には筆記用具と紙束、そしてカード。
色鉛筆セットって懐かしい。いつ以来だろう。6色×2本の合計12本。全長は10cmくらい。
部屋を埋めるパーツとなるオモイデカードと、ゲームごとのボーナス得点を決めるイベントカード。
そしてゲームの展開はこの四畳半シートに記入されます。
ゲーム前雑感
紙ペンゲームは明確に2種類に分かれているようで、ノンテーマ(あるいはテーマが有っても無いようなもの)でとにかく高得点を目指していくゲーム、そして『Welcome to…』のようにシステムによって何らかのテーマが描写される仕掛けになっているゲームです。当たり前の話ではありますが。
で、『四畳半ペーパー賽系』は後者、しかも身近に感じられる人が少なからずいる「大学生活最後の1年」というテーマ。多分、一人暮らしの自分の部屋を、1年間の思い出で一杯にしていこう、という趣向です。そう言われて「おっ、いいね。戻れるなら戻ってみたい時代だね」と刺さる人もいれば「やめてくれ、俺の記憶を呼び起こさないでくれ!」という人など、様々いらっしゃるでしょう。しかし、ともかく非常に想像しやすい、分かりやすいテーマを紙ペンゲームで再現することに取り組まれたのではないか……というのが、しなびた大学時代を過ごした私の最初の感想です。
てことで、果たして我々の四畳半はどのように満たされていくのでしょうか。