「SPACE MISSION」を遊んでみた
SPACE MISSION(ボードゲーム開封編)
【登場人物】
与力藩の買掛担当。ウルトラマンやスターウォーズのテーマソングを聞くたびにうずうずしている。
奉行藩の決裁担当。映画・エイリアンを子供の頃に見たのが若干のトラウマ。
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ホップステップジャンプで宇宙へ
奉行宇宙に新たな新天地を探すのが我らの役目という訳じゃな。
与力移住先ではなく、どっちかというと資源探査ですね。
まず、探査を行う宇宙として、丸い惑星のタイルを8枚、ジャンプゲートタイルの周りに並べます。その後、各惑星にどんな資源があるのかを示す資源タイルを、それぞれの惑星の隣に8枚ずつ裏向きに積んでおきます。
各プレイヤーは、宇宙船コマ1個と、宇宙探査トークン20個、そしてカード5枚を受け取ります。残りのカードは裏返しにしてよく切り、山札としておきます。これで準備は完了です。
奉行以外に場所をとるような?
与力因みに、惑星タイルは全部で12枚あるうちの8枚をランダムに使用しますから、ある程度毎回違った宇宙を楽しめるようです。
カードとタイルで移動・探査・開発!
奉行よし、では早速に大宇宙へ旅立とうではないか。
与力とはいえ、無計画に宇宙へ行っても、得るものはありません。
奉行そう言われればその通りだ。では宇宙探査の手順を説明してくれぬか。
各プレイヤーは、自分の手番で2つの行動を選択し、行うことが可能です。重要な行動をする際には、概ねカードを消費する形になります。
各惑星タイルには、「青の円で囲まれた数字」「緑の四角で囲まれた数字」「オレンジの三角で囲まれた数字」の3種類が必ず記載されています。そしてプレイヤーが持つカードにも、それらの数字が書かれています。
プレイヤーは自分の手札と、惑星に書かれている数字を見比べて、行動を選択していくことが大切となってきます。
惑星へのアプローチ1:ジャンプ
任意の惑星へ宇宙船を移動させたい場合には、目標となる惑星の「青の円で囲まれた数字」を見ます。これと同じものが描かれているカードを持っていた場合、それを使用することで、目標の惑星へと移動することができます。
与力ジャンプは8か所どこへでも移動することができるのです。
奉行一足飛びにどこへでも行ける訳だ。お得だな。
与力しかも、ジャンプした場合には、中心に置かれているジャンプゲートタイルの上に、宇宙探査トークンを1個置くことができます。これが後で得点になります。
奉行ほほう、では積極的にジャンプしていきたいところだな。
与力とはいえ、ジャンプのためには貴重な手札を使用することになりますので、その点だけ注意ですね。
奉行物語ならここらで爆発だのなんだのが起きるであろうな。
惑星へのアプロ―チ2:移動
隣り合う惑星への移動は、ノーコストで可能です。
奉行まあ、隣だからな。
与力隣ですからね。
惑星へのアプローチ3:スキャン
自分の宇宙船が移動した惑星上に、有用な資源があるかどうかを探査します。目標となる惑星の「緑の四角で囲まれた数字」を確認し、同じものが描かれているカードを持っていたら、それを使用することで、スキャンが可能です。スキャンした惑星の横に積まれている資源タイルの内容を確認し、欲しいタイルを1枚取ったら、裏向きにして惑星タイルの横に置き、自分の探査トークンを上に乗せておきます。
奉行ふむ? 手に入る訳ではないのか?
与力まだ「何があるのか」が分かった段階なので、惑星を開発しないと入手することができません。まあ、「開発されたら、入手する権利を得た」と考えてください。
奉行なるほどな。因みに、資源はどんなものがあって、どのような感じで集めればよいのか?
与力資源には「鉱石」「水」「謎のメダル」「エイリアン」などがあり、だいたい同じ種類のものを集めるほど、得点計算の際に、得点が高くなります。
奉行集中的に同じものを選んで行きたいところだな。それで惑星をいくつもめぐって、欲しい資源を集めていくということか。
与力はい。ただ、「何もない宇宙空間」というタイルも混ざっています。これはスカであると同時に、ゲームの終了を知らせる役割も担っています。
奉行その辺りは順を追って聞こうか。
惑星へのアプローチ4:ステーション建設
自分の宇宙船が移動した惑星を開発するため、宇宙ステーションを建設することができます。目標となる惑星の「オレンジの三角で囲まれた数字」を確認し、同じものが描かれているカードを持っていたら、それを使用することで、宇宙ステーションを建設できます。その際、誰が開発したか分かるように、自分の探査トークンを惑星タイルの上に乗せておきます。
奉行代官所を作る訳だな。
与力代官…というのもちょっと違うと思いますが、宇宙ステーションが出来上がった惑星に、“スキャン”で各プレイヤーがキープしていたタイルがあったら、この時にはじめて全員が獲得することが可能です。逆に、宇宙ステーションが建設されない限り、資源タイルは手元に来ませんので、得点になりません。
奉行ううむ、宇宙ステーション建設は自分以外を利する可能性もあるのか。では、建設の利点は何かあるのか?
与力はい。建設の証となる探査トークンは、あとで得点となります。また、建設直後、裏向きに積まれている資源タイルの中から、好きなものを1枚タダで貰うことができます。
奉行なるほどな。それなりに対価は得られるのじゃな。
惑星へのアプローチ5:発見
すでに誰かが宇宙ステーションを建設した惑星に自分の宇宙船がある場合、その惑星にどんな資源があるのか、発見して自分のものにすることができます。裏向きに積まれている資源タイルを確認し、欲しいタイルがあったら、そのまま自分のものとして獲得することができます。
奉行ほほう、宇宙ステーションがあると、話が早いのだな。
与力はい。ですので、ステーションが増えると、ゲームの進行スピードは一気に上がります。
奉行そうなるのう。
与力それから、発見を行って資源タイルを確認してみたら、全部スカの「何もない宇宙」だった場合、他のプレイヤーに「もうここには何もありませんよ」と見せて、以後公開した状態でおいておきます。このようにして「宇宙タイル」が、規定以上の枚数公開されたら、ゲームは終了となります。
奉行ふむ、もう開発はし尽したと判断されてしまうのであろうかな。
惑星へのアプローチではない:補充
手札の補充を宣言した場合、上限の5枚まで一気に補充が可能です。この時、手札のカードで不要なものがあったら、先に捨てておいて補充することも可能です。
奉行上限まで行くのであれば、できるだけ使い切ってから補充を宣言したいな。
与力1枚2枚使ったところで補充するのは、ちょっともったいないかもしれませんね。
探査が完了したら、
- 獲得した資源タイル
- ジャンプゲートにおいた探査トークン
- 建設した宇宙ステーション
を確認し、それぞれルールに従って得点に変換します。最も多く得点を獲得したプレイヤーが勝利です。
奉行序盤は探り合いであったが、後半は一気に進んだな。
与力初プレイでしたが、実際30分程度で終わりましたね。
SPACE MISSION【ここがイカス!】
奉行思いのほかやることがはっきりしていて、スッと入りやすい。
与力最初はもうちょっとごちゃごちゃしているのかな、と思いましたが、基本はカードとタイルの数字合わせですからね。
奉行うむ。他人に負けないようにどんどんスキャンしたり建設したり、「巧遅は拙速に如かず」といった宇宙探査を味わうことができた。
与力そうですね。基本、自分の手を伸ばしていく感じで遊べますね。だれが宇宙ステーションを作るのか?みたいなところで駆け引きになるかもしれませんが。
奉行慣れてしまえばとても気楽に遊べる、よいゲームだな。やりたいようにやれること、他人に欲しいタイルを取られてしまっていないかのドキドキ感などは、よい感じだ。たくさんの惑星をめぐって、タイルを捲りたくなる。
与力個人的にはいかにも宇宙っぽい絵も好きです。
SPACE MISSION【ここはちょっと…】
奉行急に終わるのはちょっとなんだがな。
与力そうですね。もう少しタイルをめくって…と思っていると、誰かが宇宙タイルをどーんと公開してしまって、ゲームが突然終わってしまうこともある。まあ終わらせるタイミングを狙えるともいえますが。
奉行それから、宇宙ステーションが出来上がってしまうと、後はひたすら開発なので、進行のスピードが一気に上がる。こうなると駆け引きもひねりもあんまりないので、とにかく早い者勝ちだ。
与力確かに、序盤は手探り感が強く、慎重に進みますが、後半のあるタイミングから、みんな度胸がつくというか鷹揚な感じで開発を進めていくので、展開の速さに驚かされます。
奉行その後半の進み方がおおざっぱに思えるようだと、ちと物足りないゲームだと思うかもしれぬな。
与力はい、前半と後半のギャップが大きいのは確かですね。
奉行あと、惑星探査で遭遇する異星人は本当に大丈夫なのかが気にかかる。
与力はぁ?
奉行知らない惑星を探査して遭遇する異星人といえば、ノストロモ号が遭遇した彼奴を思い浮かべぬか?
与力あー…あのエイリアンですか。あれはマズいですね。むしろマイナス得点になりそう。
奉行バルタン星人あたりで手を打ってもらえないものか。
与力そいつも十分に危険だと思いますがね。新型核ミサイル「はげたか」を用意しておかないと。
与力でもお奉行がいく先々の惑星、基本的に資源が枯渇している惑星ばかりでしたよね
奉行虚無の宇宙だらけであったな