宇宙逃げろ(そらにげろ)(ボードゲームプレイ感想編)

ボードゲーム愛好

『宇宙逃げろ(そらにげろ)』を遊んでみた。

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【登場人物】

奉行藩の決裁担当。本気で逃げた経験と言えば?「シザーマン……」

与力藩の買掛担当。本気で逃げた経験と言えば?「バイオ2のタイラントが……」

目指すはゲムノヴァ

奉行凶悪な宇宙人の魔の手から逃れ、無事に目的地に到達しよう……。宇宙を逃げ回ると言えば、伝説の巨人が銀河を切り裂いたりするアレを思わせるが。

与力おや、確かにそうですが、アレって世代じゃないですよね?

奉行『スーパーロボット大戦』でな。主人公のアフロヘアーには驚かされたが。おぬしだって世代ではなくないか?

与力『ガンダム大百科』の巻末の方に乗っていたので知っています。

奉行似たようなもんじゃないか。

ゲーム開始時、プレイヤーは好きな色のタイルを受け取り、ボード上の出発地点と、自分用のボーナストラックに1個ずつ配置します。また、黄色いタイルは、ボード下部のエイリアンチェックに配置しておきます。そして最近宇宙人にアブダクトされた人からゲームを開始します。

宇宙(そら)逃げろ
シンプルな開始前。

奉行アブダクト……。最近はめっきり経験者が少なくなっているようだのう。

与力UFO目撃談も、一昔前に比べてはやらなくなりましたからねえ。

奉行世知辛いものだな。

手番のプレイヤーは、6個のダイスを振ります。その後、最低1個のダイス目を“使用する”ことにして確定します。そして確定しなかったダイスは、振りなおすことができます。

与力ダイスには6面全て違うアイコンが有ります。できるだけ同じアイコンを揃えると、先へ進みやすくなるんですよ(コロコロ)。

奉行おお。つまり、同じ目が出るようにどんどん振りなおしていけ、ということじゃな。

与力ですね。アイコンにはそれぞれ「自分が進む」「全員が進める」「単独最後尾の人が進める」といった効果があります。同じアイコンを揃えるほど、効果は大きくなるってことですね。

奉行だが、そうそう旨い話ばかりではあるまい。何かしら制限があるのであろう?

与力それはですね……(コロコロ)。

宇宙(そら)逃げろ
与力「うっ、宇宙人だー」

箱絵でメインを飾る黒い宇宙人のアイコンが出たダイスは、振りなおすことができず、強制的に確定させられてしまいます。

与力宇宙人のアイコンは、基本的にはプレイヤーを後戻りさせる効果を持ってます。ただ、沢山そろえれば、前進させてくれるんですよね……。

奉行なぬ? ではそう恐れることはないではないか。集めて仲良くなればよい。

与力いや、宇宙人は2種類いて、この黒い方のアイコンが出た数だけ、手番の最後にエイリアンチェックが進むんです。

宇宙(そら)逃げろ
ビヨビヨビヨ、っと。

与力エイリアンチェックが決められた地点まで進んでしまったら、宇宙人に追いつかれたってことで、ゲームオーバーになるんです。2人プレイだと19のところまでですね。

奉行そりゃいかん。19個の黒宇宙人が出てきたら敗北か。

与力そうなります。いきなり2個出ちゃいましたね。

奉行やれやれ、お主のダイス運が悪いから、いきなり2体も宇宙人が出現する羽目になる。ほれ、わしの番だ。ダイスを貸せ。

与力まあ、じゃあ頼みますよ、お奉行。

宇宙(そら)逃げろ
奉行「ぎゃー」

与力あのですねぇ!

奉行大声を出すな! ダイスなのだ、仕方が有るまい!

宇宙(そら)逃げろ
わずか二巡にして宇宙人の猛追とどまるところを知らず。この後、あっという間にゲームオーバー。

隊長、やっちまいましょう!

奉行うむ、大体わかった。まずは黒の宇宙人を出さねば良いのだ。

与力そりゃそうですけれど、ある程度は出るんですよ、ダイスなんだから。むしろ、何とか宇宙人を追い返せるように戦っていかないと。

奉行なに、そんな対抗手段があるのか?

宇宙(そら)逃げろ
手段その1。たぶん光線銃。

青のアイコンは、プレイヤーコマを前進させる以外に、3個そろえることで、黒の宇宙人を別のアイコン(青を除く)に変えることができます。

奉行おお、大したものだな、このコスモガン的な銃は!

与力ということなので、青が2個あったら、3個目を狙って振りなおすのは悪くないと思います。

宇宙(そら)逃げろ
手段その2。ボーナスBの効果(1個だけ進んでいるトラック)。

ボード上の「ボーナスB」マスに止まるごとに、プレイヤーはボーナストラックを1つチャージできます。自分の手番開始時にこれを解放することで、エイリアンチェックを後退させることができます。

奉行ほっほお。こりゃすごいな。積極的にチャージしていきたいのう。

与力チャージできればできるほど、効果は強力になります。最大で9ですかね。

奉行そこまで溜まれば勝ったも同然かもしれんな! ……とはいえ、通過では駄目で、対応マスに止まらなければならんのだろう? 

与力はい。確実に手に入る、という訳ではないのが厳しいところです。

このほかボード上には、次のワープマスまで飛ばしてくれる、そのものズバリな「ワープ」、宇宙人のマイナス効果を受けない「ガード」など、プレイヤーにとってプラスの効果をくれるマスと、ダイスを5個しか触れなくなる「隕石」や、直前の同じアイコンのマスに戻されてしまう「アブダクション」などのマイナス効果のマスといった、バラエティ豊かなマスがズラリと並んでいます。

奉行うーん、ボーナスは拾っていきたいが、狙って止まるのは難しい。素直に先を急ぐべきなのだろうか。うーん。

与力(コロコロ)あっ。

宇宙(そら)逃げろ
2度目の逃避行、無念の敗北。

最後はみんなでゴールテープを切ろう

奉行厳しいなあ……。ようやく終盤まで差し掛かってきたが、ここから本当に目的地にたどり着けるのか? ダイスの神によって、宇宙人とランデブーする運命が定められているのでは?

与力ルールにも慣れてきたところですから、頑張りましょう。今回は出目がかなり良かったですからね。ほら、私でもこんな目も出てますよ。

宇宙(そら)逃げろ
全員が進める緑のロケットアイコンは、数がそろうと非常に優秀。

奉行おぬしより引き運が良いというわしのキャラクター性にかけて……とうっ!(コロコロ) おっ、やったぞ! わしがゴールにたどり着いた!

与力おっ、終了条件が整いましたね。それでは次のお奉行の手番が終わったら、ゲーム終了です。その時までに私もゴールに到達できるようにしてくださいね。

奉行な、なに?

宇宙(そら)逃げろ
ついに安全地帯にたどり着いた奉行、だが……?

ボード上60マス目のゴールに到達したプレイヤーが出たら、そのプレイヤーを含め、もう一度ずつ各プレイヤーが手番を行い、ゲームは終了します。全てのプレイヤーがゴールまで到達できればゲームは勝利となります。

与力というわけで、誰か1人でもたどり着けなかったら敗北ってことです。犠牲者を出してはいけないのですよ。

奉行おおう。だからゴールマスより先もルートが続いておったのだな。ふむ、ダイス次第で勝敗が決まるというのは前提として、それ以外に役立つ手段はないのか?

与力その質問を待っておりました。ここでボーナスAの効果が使えますよ。

「ボーナスA」のマスに止まったプレイヤーは、自分のトラックを進めて得点を獲得しておきます。ゲーム終了時、もしもゴール未到達のプレイヤーがいたら、獲得していた得点に対応した数値だけ、そのプレイヤーをゴールマスへ進めてあげることができるのです。

奉行つまり、ボーナスAを獲得しているプレイヤーが多いほど、最後の最後に仲間を助ける手段がたくさん残る、ということか。

与力だと思います。

奉行ただ、我々の場合はほとんどボーナスAが取れてないから、やっぱりダイスの神に微笑んで貰うしかないな。

与力その事実に気が付いてしまわれましたか。それでは念を込めて……(コロコロ) よし、ちゃんと進めました!

奉行最後の最後でとんでもない出目になるオチでなくてよかったな……。

宇宙(そら)逃げろ
3度目の正直。無事、凶悪宇宙人の魔手から逃れた2人であった。

『宇宙逃げろ』【ここがイカス!】

奉行憎めない顔をした宇宙人と思わせておいて、まさに「そらにげろ!!」だったな。そのシビアさの中で、ダイスロールは盛り上がるから楽しい。

与力出目に一喜一憂って、すごくシンプルだけど楽しいですね。

奉行6個も振ると爽快だ。ところで、説明書のあとがきによれば、『グリード』に着想を得てこのゲームを製作されたのだな。

与力あれもダイスで役を作るだけのゲームでしたけど、面白かったですねえ。

奉行『グリード』と違うのは、シンプルにいい役を作って得点を競うというだけではなく、ボード上の利益不利益をよく考えて、出目を確定させていく必要がある、という点かな。

与力全プレイヤーがある程度歩調を合わせないと、敗北しますからね。

奉行自分は大きく先に進んで、他人は大きく戻らされたり、ということもあるよな。反対も然りだが。

与力単純な特殊スゴロクにとどまらず、協力ゲームとしてうまく練り上げられてますよね。

奉行だが、色々考えても最後はダイスがモノを言う。最終的には仮説と恐怖を乗り越えた先にある、決意の一投が勝敗を分けるであろう。

与力何をまた改まってもっともらしいことを言っているんですか。

奉行ちなみにクリアできた面々はハードモードも実装されておるのでチャレンジされるがよろしい。わしは与力と一緒だと、ちょっと自信がない。

与力すいませんねー、ダイス運相変わらずで。

『宇宙逃げろ』【ここはちょっと……】

奉行というわけで、ダイスはダイスだ。運が大きく展開を左右する点は間違いない。

与力黒の宇宙人が出まくった我々の1回目、2回目のゲームは目も当てられなかったですね。

奉行20も進まんうちに宇宙人が残り4マスくらいのとこまで迫ってきたからな。ダイス振るのは大好きだが、一瞬、別の手段で宇宙人を屠れないだろうかと思ったぞ。

与力私のダイス運が壊滅的という説もあります。

奉行とはいえ、やられっぱなしでは面目も立たんし方針を変えてみた。ちょっとずつ堅実に、大きな役を狙わず、黒を極力出さないように振り直しは最低限。そしたら勝てた。

与力振りなおしで宇宙人を出すことを警戒した結果のプレイでした。ただ、醍醐味は失われたような気がします……。

奉行仕方なかろう! 6個中5個違う出目が出ている状態で、「夢を追うぞ!」と1個ふり直した時(編集註:6個中6個とも異なる出目だった場合は、特殊な効果付きで前へ進めます)……おぬし、3回中2回よりにもよって「強・宇宙人(黒)」を出したのだぞ!

与力そして残りの1回は、だぶりの出目でしたね……。

奉行まあ、見事に夢破れてむしろ面白かった。我々にとっては『極力ふり直さない作戦』がハマったというだけで、本来はダイスの出目という人智を超えた不可抗力を許容して楽しむスゴロクだ。

与力まずは思い切ってどーんと振り直すと楽しいですよ。私が言うと説得力に欠けますが。

奉行それから……役の効果やマス目の効果など、把握しておく内容は結構多い。よって、説明書とサマリーは手元にいるだろうな。スゴロクは盤面だけで完結すると思っていると、驚かされるだろう。

与力最初は慣れてなかったので、確認の時間がちょくちょく発生しました。慣れるとすいすいでしたけれども。

奉行全体としては目的がはっきりしていて、とっつきやすいし、誰でも遊びやすいゲームだ。イメージだが、「小学生くらいのお子さんがドはまりして、最早付き合わされる親が大変」的な奴なんじゃないか?

与力「スゴロクだよ、ちょっと変わってるんだけど」っていう風に、最初の説明がしやすいですね。

宇宙(そら)逃げろ
ゆめはゆめ

与力そういや『宇宙空母ギャラクティカ』も宇宙を逃げ回るんでしたっけか?

奉行いや、わしに聞かれても知らんよ。そうなの?

与力確かそうです。そういえばギャラクティカのボードゲーム、買えずじまいだったなあ。

奉行結局、そこに行きつくのか。

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