宝石の煌き(ボードゲームプレイ感想編)

ボードゲーム愛好
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宝石の煌きボードゲーム開封編
【登場人物】

奉行藩の決裁担当。宝石といえば?「ファミコンのグーニーズで見つけたダイヤが、人生初の宝石だっただろうか」

与力藩の買掛担当。宝石といえば?「悪魔にねえ、要求されるだけされて、去られるんですよねえ……」

チップを積んでベットする……訳ではない

奉行『リゴレぽ』の2018年・年末年始におすすめゲームの回でも、随分と熱心に取り上げられていたが……お主は遊んだことがあるのだったっけ?

与力はい、一度教えてもらって遊びました。ルールは簡単なんですけど、確かに楽しいゲームなんですよ。

奉行そうかそうか。しかしこのトークンはカジノ感が出るなあ。

与力昔の版は、もうちょいズッシリしてたらしいですよ。

ゲームの準備に面倒な点はありません。発展カードをレベル順に分け、よく混ぜて4枚を表にします。残りは山札のままとします。貴族タイルもよく混ぜ、プレイ人数+1枚を表にして並べておきます。残りは使用しません。プレイ人数に応じて宝石トークンの枚数を決定し、全員の手が届くところに置いておきます。これで準備は完了しました。

宝石の煌き ボードゲーム
おおむね、こんな感じです。

奉行はあ、最初の手札とかないのか。素寒貧でのスタートなのじゃな。

与力素寒貧かどうかは知らないですけど、共通の場の準備しかないです。はい。

基本はトークンとカードの交換

『宝石の煌き』では、宝石商となったプレイヤーは宝石や黄金のトークンを手に入れ、それを発展カードと交換し、威信ポイントを獲得していくことが目的となります。威信ポイントを15点手に入れたプレイヤーが出たら、そのラウンド終了時に最も多く威信ポイントを手に入れているプレイヤーが勝者となります。

与力自分の番になったプレイヤーは、「宝石トークンを取る」「発展カードを確保する」「発展カードを購入する」のいずれかのアクションを選択して、行います。この繰り返しですね。

奉行ほほう。それしか選択肢は無いわけだ。

与力簡単でしょ。で、「発展カードを購入する」には宝石トークンを使いますんで、“トークンを手に入れてカードと交換する”を繰り返すってことになりますね。

宝石の煌き ボードゲーム
ズラリと並ぶトークン。

奉行で、トークンはどうやって入手するのだ? 何と交換すればよい?

与力あ、そういうのはないです。場にある限り、欲しければ持って行ってください。

奉行なんと?

プレイヤーが宝石トークンを手に入れるとき、制限は取り方のみです。
・3色のトークンを1枚ずつ取る。
・1色のトークンを2枚取る。
このどちらかの取り方を選んで、宝石トークンを手に入れましょう。

奉行ははあ、なるほどな。

与力で、2枚取るのは、「その色のトークンが4枚以上残っている場合」のみ選べる行動です。お忘れなきよう。

奉行ふむふむ、2人プレイだと各色最大4枚しかないから、気をつけねばならぬな。

発展カードには、購入するために必要な宝石トークンの色と数が左下に、入手した際のボーナスが上段に記されています。

奉行取るのはよく分かる。で、左上の数字が威信ポイントというやつだろうから、これが高いカードを狙っていけ、ということじゃな?

与力大体そんなとこですね。

奉行が、よく見れば青7などと要求しているカードがあるな。2人プレイではトークンは各色4個しかないのだから、取りようがないのではないか?

与力不足分に見えるトークンを補う方法は2つある訳ですが、カードを購入した場合の話をまずしましょうか。

奉行おう、手短に頼むぞ。

与力カードの右上に宝石のマークがありますね。それは、そのカードを購入した場合、以後常に同じ色のトークンに追加されるボーナスです。

奉行ボーナス? ん?

与力つまりですね……

宝石の煌き ボードゲーム
1枚カードを購入しました。

与力この状態だと、トークンは緑・黒・青・白各1個ずつなんですが、緑のボーナスを持つカードを1枚持っているので、緑には1追加で2個持っていることになる訳です。

奉行はっはあ。つまり、カードを購入すればするほど、トークンを取ってこなくてもカード購入に使える宝石が、手元に溜まっていく訳か!

与力そんな感じですかね。はい。

宝石の煌き ボードゲーム
このくらいまで進んでくると、自由度はぐっと上がります。

奉行つまり、いきなりたくさんのトークンを必要とするカードを狙うのではなく、入手しやすいカードを手に入れて、ボーナスを増やしていく、という組み立てが大切なのだな。

与力そういうことです。

奉行それで発展カードがレベルごとに分かれておるわけだ。得心した。

与力それから、このボーナスを一定枚数溜めると、貴族がやってきてくれる。つまり貴族タイルを獲得できます。タイルは1枚3点の威信ポイントをくれますから、決め手になり得ますよね。

奉行ん、貴族タイルの獲得にアクションは必要ないのか?

与力ないです。自分の手番の最後に、勝手に向こうから来てくれます。

宝石の煌き ボードゲーム
今回の貴族の皆さん。

奉行貴族タイルを獲得することを念頭に置いて、逆算しながらカードを購入していく、そんな感じで考えておけばいいのかのう。

与力必ずしも貴族タイルがないと勝てないとは言えないのですが、プレイ上の指針にはなってくるかと思いますよ。狙いつつ、という感じなんでしょうかね。

奉行ちなみに、もう1つのトークンを補う手というのは何だ?

与力プレイヤーが選べるアクションの最後の1つ、「発展カードを確保する」ってやつです。

奉行ふむ?

与力将来購入したいカードを場から取って、自分の手元に置いておくことができるんです。予約みたいなもんですね。

奉行ほー。いち早く「これ欲しいなあ」と思ったら抑えておける、ということか。

与力その時に、黄金トークンを1個もらえるんですね。これはジョーカーなので、どの色のトークンにもなります、ということです。

奉行なんだ、ならどんどん確保してしまえばいいではないか。

与力どっこい、確保で手元に置けるのは3枚までです。で、確保したカードは捨てることはできません。購入しないと空きはできないんです。

奉行……あー、ジョーカーとはいえ、確保でトークンは1個しか手に入らないし、場合によっては進みが遅れかねないのか。うーむ。

与力でも、切り札になるかもしれない手ですよ、ということです。

奉行よし、では威信ポイント15を目指して頑張ろうではないか。

宝石の煌き ボードゲーム
初回プレイは与力が勝利。
すると、奉行は早々に場を作り直す。

奉行もう一度だ、もう一度遊ぼう!

与力再プレイ要求がいつもより早いですねえ。

宝石の煌き ボードゲーム
奉行「ふふふ、今度は勝ったな!」
与力「ぐぬ、ダイヤを独占されたのが効きました」

『宝石の煌き』【ここがイカス!】

奉行そういうのいいから、もう一度、遊ぼう。

与力いや、後で遊びますから、まず良かったところを教えてくださいな。なんですかこの前のめりっぷり。

奉行えー……うーん、何だろうなこの感覚。パソコンでソリティアを始めて、つい止まらなくなった感覚に近い。

与力ソリティアですか?

奉行なんかなあ、「トークン取って、カード買って、トークン取って」の繰り返しをしているうちに、いつの間にか中毒っぽくなってるのよ。

与力なぜだか分からないが、やめられないとまらない、ということですね。

奉行言葉にして表現するのが凄く悩むんだが……あくまで個人的な感想だが、余計なことを考えなくていいのが、すごく楽。

与力ほう、そこで言う「余計なこと」とは?

奉行基本はトークン取って、カードを買う。で、カード買ったらボーナスもらえる。それだけな訳だ。

与力そうですねえ。

奉行その時、「先々どのカードが欲しいのか」ってのと、「相手がどれを狙っているのか」くらい見ておけばいいんだよな。で、それってテーブルの上見てれば把握できるし。

与力ああ、取れるカードは全て公開されているし、相手の手はトークンの減りを見れば分かりますものね。

奉行それがすごく見通し良くて嬉しいんだよなあ。どんどん自分のやれることを大きくしていくっていうのに集中できる感じ。

与力リソース管理の少なさが、そういったプレイ感を生んでいるんでしょうかねえ。

奉行わし、妨害要素がちょっと苦手なタチなんで個人的にはそう思う。あと単純に、「ゲームが進むにつれてやれることが増えていく」拡大再生産は楽しいんだな。今まで知らなかった。

与力楽しいですよね。大体、一番強くなったタイミングくらいでゲーム終わっちゃうのが悲しいですけど。

奉行ああ、それは凄く感じた。もっとずーっと行けるところまで行ってみたくなる。あとはそうな、テーマ性かな。「原石を採掘して、輸送ルートと加工職人を確保して、一等地に出店してセレブな顧客を獲得する」みたいなサクセスストーリーが、カードを段階ごとに獲得していくと、見えてくる見えてくる。

与力あー……これはもう完全にはまりこんじゃいましたねえ……。

『宝石の煌き』【ここはちょっと……】

奉行とはいえ、ソリティアと評したのは訳もあって、遊んだ感じ、地味は地味だ。

与力地味ですかね?

奉行うん、派手さは無いと思う。なんかゲームを一気にひっくり返したりするような要素とか、最後の得点計算で実はすごく得点稼いでましたー!みたいなのが分かる最近流行?の「得点計算が完了するまで誰が勝っているか分からない」ってのもないし。

与力それはそうですね。良いところであげた「お互いの手元が見える」ゲームですからねえ。基本、状況は常に分かってます。

奉行だから案外と淡々とゲームは進むし、展開が上手くいかないと、「まあそうだわな」って感じでスッと負ける。なんか豪快な投げで負けるというより、寄り切られる感じか。

与力寄り切りも豪快な決まり手ですよ?

奉行揚げ足を取ってくれるな。力の差がはっきりしているときの寄り切り、とでも言っておけばよいか?

与力ただ、負けたとしても1プレイ短いから、すぐ次の勝負に移ればいいというメリットもあるかと思います。

奉行まったくだ。そんなこんなでプレイ感はさっくり軽め。ゲーム慣れした人にはちょっと物足りなく感じるかもしれん。

与力あと、プレイ人数によってどうなるか、ですかね。2人プレイだと基本、自分の手に集中していれば間違いなさそうな印象でしたが、人数が増えるともう少し他プレイヤーの様子をうかがう必要は有りそうです。

奉行そうじゃな。あ、そうそう。わしはこのゲームのアプリが有ると聞いて、ダウンロードするかどうか迷っておるのだ。

与力え、そこまでします?

奉行ついつい遊びたくなるんだよ。時間泥棒になるわい、このゲームは。あ、それも人によっては「ちょっと、やめないか」という要素か。

与力はまりすぎて仕事おろそかにしないでくださいよ? ついでですが、我々が手に入れた版と初期の版では、中箱の形状が違うようです。

宝石の煌き ボードゲーム
形状の違う中箱。

与力カードをスリーブに入れた場合、以前の版だと使うスリーブによってはギッチギチになってしまえないケースもあったようですが、今回ご紹介した版は大体大丈夫になってると思います。

奉行細かいが嬉しい変更かもしれんな。

宝石の煌き ボードゲーム
この顔を見てミスター・スポックを思い出した。

奉行それじゃ話すことも話したので、もう一勝負まいろうか。

与力心の底から気に入ったんですね、このゲーム。