Xing(バッティング)(ボードゲームプレイ感想)

ボードゲーム愛好

『Xing(バッティング)』を遊んでみた

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【登場人物】

奉行藩の決裁担当。印象に残っている宝石といえば?「ブラックダイヤモンドって、タイトルに使われがちな気がする」

与力藩の買掛担当。印象に残っている宝石といえば?「アクアマリン。初めてその名前を知ったのが女神転生プレイ中で、『なんだこれ?』と思いました」

本能的に宝石は欲しくなる

奉行ふーむ。システムとしては「これが欲しい!」とアピールするのみ。非常にシンプルだな。

与力基本は、ですね。勝とうと思うと、色々と考えたり相手を揺さぶったりする必要が出てくる。そんなゲームです。

奉行論理ゲームなら2人でも、という気はするが、心理ゲームを2人かあ。どうなるのだろうなあ。

ゲームの準備として、まず各プレイヤーは1枚ずつ「金庫」のタイルを受け取り、自分の前に表(白い面)にして配置します。次に場の中央(プレイヤー全員で囲む場所)に、「宝石台」のタイルを“プレイヤーより1つ少ない”枚数配置します。そして説明書の準備表に従って宝石を用意し、袋に入れてよく混ぜます。残った宝石が有れば、使わないので箱に戻します。最後に、宝石台に袋からランダムに取り出した宝石を2個ずつ載せて準備完了です。

Xing(バッティング) ボードゲーム
2人対戦なので、こんな感じ。

奉行宝石台が1枚少ないのは、初手でバッティングが発生するようにってことなのかな。しかし、我々は2人なのに3枚置いてあるぞ。しかも、金庫も2枚。

与力実は2人プレイの場合には、左手と右手を両方使うんですよ。それぞれの手は金庫を1つずつ担当している、独立した存在として扱われます。だから4人プレイのセッティングになってるいんです。

奉行ん? 2人目のプレイヤーを自分の体に宿して、体半分ずつ動かせ、と?

与力そんな感じです。まあ、あしゅら男爵みたいなことですよ。

奉行あの人、バラバラに行動するんだっけ?

指さし確認!

ゲーム進行は非常に簡単です。「せーの」で全プレイヤーが同時に欲しい宝石が載っている宝石台を指さします。誰か別のプレイヤーと同じ宝石台を指さしてしまった、つまり“バッティングした”プレイヤーは、宝石を貰うことはできません。宝石台を指させたのが自分だけであれば、無事宝石獲得です。自分の前に置いてある金庫の上に、宝石を移動させます。

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どの宝石が欲しいかな?

奉行とにかく単独指名しろ、ってことね。

与力はい。で、ラウンドが終わったら、宝石台に宝石を補充します。まず、カラの宝石台に2個ずつ。次に宝石が残っている台に1個ずつ。袋からランダムに引いて、置いていきますよ。

奉行指名されなかった宝石台は魅力的に、魅力的ゆえにバッティングして誰も引き取れなかった宝石台は、より魅力的になる、と。

与力なんか文学的な匂いのする表現ですね。でもその通りです。で、ここまでの説明は最初のラウンドの話でして。

2ラウンド目からは、各プレイヤーの前に置かれている金庫も、指さしの対象となります。つまり、宝石台、金庫の区別なく、「宝石が載っているタイルは全て指さししてもよい」ことになります。

奉行うん、つまり金庫の上に移動させただけでは、宝石は確実に自分のものになる訳ではないんだよね。

与力はい。金庫の上に載っている宝石を人に奪われないようにするためには、「指さし」の代わりに「バリアを張る」アクションを行う必要が有ります。ただし、バリアを張ると、次のラウンドはお休みになってしまいます。

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金庫を裏返して1回休み。

奉行となると、こまめにバリアを張るというのは考え物じゃな。誰かに指さされそうにない金庫を必死に守っても、得るものは少ない。

与力逆に、魅力的であれば勝手にバッティングしてもらえるので、結果的に守ることができるかもしれません。

奉行宝石は金庫に載せっぱなしでもよいのか?

与力最終的な得点計算時には、バリアで確保した宝石と、金庫の上に載っている宝石を合わせて数えますんで、自信があれば、ずっと載せっぱなしでも構わないですとも。

奉行適度に守るがな。ところでだ。

与力はい、なんでしょう。

奉行どの宝石を取れば高得点になるのか、それを教えてくれ。

セットならさらにオトク

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宝石は4色。

宝石のうち、青・黄・赤の3色は、プレイヤー人数によって数が変化します。白は常に一定の個数を使用します。獲得できた宝石は、青1点、黄2点、赤3点が基本点になります。

与力ただ、この3色をそろえることが出来たら、1セットにつき+4点です。つまり、3個で10点ですね。

奉行おう、(青1+黄2+赤3+セット4)=10点、ということか。つまり、色付きは3個セットで集めていくと高得点になりやすい、と。

与力それが狙いどころになりますね。それから、白は獲得した数の2乗が得点になります。つまり、最大36点ということです。

奉行ふむふむ。要は沢山集められるほどよろしいと思っておけばいいのだな。

与力身も蓋もない表現ですが、その通りでございます。

奉行中途半端が良くないってことだな。よーし!

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宝石台に溜まり続ける宝石。

奉行お前な、ちょっとはわしと違う宝石台を指さんか!

与力いや、だってこっちも色々と考えたり揺さぶったりしながらやってるんですよ!

奉行ううむ、どうもわしらは2人遊び暦が長いせいか、思考パターンが似通い過ぎておるのやもしれぬ。

与力お互いに裏の裏をかこうとして逆にバッティングしてしまう、みたいな。

奉行裏が表でも何でもいいので、宝石を取らせろ!

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結果。

袋の中から最後の宝石が宝石台に配置されたら、最終ラウンドとなります。ラウンド終了後、3人以上のプレイでは、各自が獲得した宝石と、金庫に載っている宝石をまとめて得点計算を行います。

与力なんですが、2人プレイの場合には、左右の手それぞれで得点計算をして、「より得点が低い方」が、最終的な自分の得点になります。

奉行両手バランスよく得点しないといかんのだよなあ。てことで、わしは左手が20点。

与力私は右手が21点です。勝てましたね。

奉行うーむ、つい良さそうな宝石は利き手で指してしまうんだよなあぁぁぁ。

『バッティング』【ここがイカス!】

奉行とにかく、やることは簡単なうえに、見た目がよい。見通しもよい。

与力宝石が綺麗ですしね。

奉行うん、この宝石は非常に見事なカットだ。所持する喜びというものが感じられ…と、深夜通販みたいなトークはおいといて、全体に情報が公開されているから、「誰がどれを欲しがりそうか」というのが何となく見えてくる。そこから、自分なりに「正攻法か? 裏をかくか? 邪魔をするか?」みたいな予測をして勝負に挑んでいく、と。

与力で、指さし前にブラフかましたり、交渉したり、口約束したりと、色々な“駆け引き”がOKになってるんですよね。

奉行説明書にも明記されているのでな。そういうのをやり始めるプレイヤーがいると、場はうまい具合に混乱してくるよな。

与力そういう中で欲しい宝石を手に入れることができるか。

奉行あるいはうまくバッティングを誘導したりして取らせなかったりな。

与力そういう口三味線で他プレイヤーを操れるくらいの達人プレイがハマると、気分いいでしょうねえ。

奉行もちろん、とにかく「いっせーのせ!」で指さししてお互いの意図のぶつかり合いをシンプルに楽しむのも面白い。この辺りはリゴレ店長の談にあったな。

与力ていうか店長が言ってたことそのままです。ハイ。

『バッティング』【ここはちょっと…】

奉行2人用ルールは楽しめたが、あまりにお主と思考パターンが被り過ぎたな。

与力デザイナー様の狙い通りだったってことじゃないですか?

奉行続くと地味に悔しいんだぞ、きらっきらの宝石が手に入らなくて……。面白さや気軽さをより求めるならば、当然ながら人数が欲しいな。

与力推奨人数の4人以上で遊びたいですね。人数が増えれば増えるほど論理よりオモシロを重視するタイミングが出てきたりするので、ゲームは混とんの度合いを深めるような気がしますよ。

奉行気軽に遊ぶなら最大人数でいこうぜ、って感じかな。

与力2人プレイは事前情報通り、濃密なガチンコ勝負でしたかね。一対一の駆け引きが大好きならばおススメです。

奉行あ、あと美しい宝石だが、尻の部分が結構鋭利だ。小さいお子様がいるご家庭での紛失、あるいは一緒に遊ぶ際には、口に入れたりしないように、ぜひ気を付けていただきたい。

与力美しいものにはトゲが有るんですよ?

奉行やかましい。あ、あと遊び方動画の公開も待たれるな。本稿執筆時点(2020年3月末)では、まだ鋭意作成中になっておる。

与力楽しみにしていますー。

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この宝石を自分のものに…

奉行しかし、金庫に入れても誰かに獲られる、ということは、プレイヤーは宝石商人かつ名うての金庫破りってことなのか?

与力なんですか、そのハリウッド映画とかに出てきそうな設定は。バリア張ると防げるってことは、単純に鍵の掛け忘れかなんかじゃないですか?

奉行そう言われると、ど忘れが多い身としては、急に辛くなってくるな。

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