FIFA18 テキストリプレイ 転生した内藤昌豊は、武田の旗を天下に知らしめることができるのか? Part.3

第3節 Jリーグ開幕

アジアンエリートカップ決勝 2月19日
甲府 2(延長)1 パース・グローリー(オーストラリア)

「プレシーズンとはいえ、タイトルがかかっている以上は勝ちたいものです」と前日の会見で語った監督の言葉通り、甲府はJリーグ開幕イレブンが予想されるメンバーを揃え、闘志むき出しでこの一戦に挑んだ。

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『注目のルーキー、内藤昌豊(19)も先発イレブンに名を連ねる。』
(FIFA18)
しかし、英・プレミアリーグの経験もあるFWキーオ、リーガ・エスパニョーラのヒホン、ヘタフェで主力を担ったMFカストロを軸としたパースの攻撃に、甲府は自陣に押し込まれてしまう。苦しむ中盤を助けるためにリンス、内藤の両FWまでが下がって守備に奔走し、GK河田を中心とした粘りの守備が続く。

だが52分、とうとう一瞬のスキを突かれてキーオにヘッドで決められ、痛いリードを奪われてしまう。反撃に出ようとする甲府だが、2トップにボールが渡ってもなかなか押し上げられず、有効な攻撃にはならない。
このまま終わりかと思われた83分、ギリギリで試合を振り出しに戻したのは内藤だった。

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『内藤のシュートがパースゴールに突き刺さる。』
(FIFA18)
ここまで大会4得点と評価急上昇中の新人FWは、後のない局面で落ち着き払ったシュートを決め、同点のまま試合は延長戦へと突入。互いに全力を尽くし、攻め手を欠く展開となったが、再び試合終了直前の120分、殊勲の内藤に代わって延長戦から投入されていたバホスが決勝ゴールを挙げて2-1。激戦の末に大会トロフィーを掲げたのは甲府だった。
なお、大会MVPは甲府の内藤。5得点で得点王も獲得して、嬉しいダブル受賞となった。
(コフチュウスポーツ 2月20日付紙面)
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韮崎中央公園陸上競技場 ―リーグ開幕数日前―

いやはや、帰国後は色々と注目度が急上昇していて困ったね。テレビとか雑誌の取材が1日1件くらい入るよ。すっかりスター扱いされて、これは勘違いしてしまいそうだ。

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ユニフォームもバカ売れですよ。
(FIFA18)

黒田官兵衛「あなたが活躍して評価され、市場価格が上昇すると、色々と代理人の私にとっては旨味が大きいので、ぜひ頑張っていただきたいところです」
山本勘助「そのためには日々の練習が肝要ですぞ。きっちりこなせば能力が上がり、ますます試合で活躍しやすくなります」

うわ、なんか顔が怖い人が出てきた。なんていうか、知略がぶっちぎりで高そうな。

官兵衛「個人トレーナーの山本氏です」

……高卒新人が個人トレーナー帯同で練習してるって、設定的にどうなのさ?

官兵衛「細かいことは気にしない」
勘助「試合が無い日は(原則として)ミニゲームで練習ができるので、得意分野を伸ばすもよし、苦手分野を克服するもよし、ですぞ。操作の練習にもなりますゆえ、積極的にこなしてくだされ」

やはり日々の鍛錬がモノを言う……ちなみに、試合に出場しても能力は伸びないの?

勘助「プレー次第で伸び申す。パスを50本通すとパス能力が、枠内シュートを20本打つと決定力が……というように、特定のプレーごとに能力が上積みされるのです。ゆえに、ポジションごとに頻繁にこなしているプレーほど、能力は伸びやすいと言えましょう」
官兵衛「まあ、沢山試合に出るとそれだけ成長しやすい、と考えて頂ければ結構ですかね」

はっはあ。まあ、プレシーズンのおかげで恐らくリーグ戦のメンバーも手中にしたことだし、出場という点は問題なかろうね。で、そのリーグ戦だけども、開幕から3試合くらいが重要だろう。やはり物事は出だしがスムーズにいくと上手く行きやすい。そこら辺の相手はどこになっていたっけ?

官兵衛「はい、日程表です」

2月26日 ガンバ大阪(アウェイ)
3月4日 鹿島アントラーズ(ホーム)
3月10日 浦和レッズ(アウェイ)

よし、ちょっとJリーグの日程組んだ人に文句言ってくる。

勘助「どうどう、落ち着きなされ。何を左様に顔色を変えておられるか」

いや、これ、Jリーグ屈指の強豪といきなり連戦じゃない。今川、北条、上杉と連戦しろ、みたいなことですよね、これ。

官兵衛「地理的に考えると、その例えは不適切ですね」

そういうことはいいんだよ、戦国時代みたいに徒歩で行くんじゃないんだから! とにかく、いきなりこの日程は厳しくないですかね、甲府的には。どうなんですかね。

官兵衛「決まったものは決まったものです。その通りにこなしてください」
勘助「左様。そのためにもさあ、練習練習!」

うーん、不安だなあ。

DATE
2月26日 第1節(A)
VS
ガンバ大阪 
SCORE
2-0
GOAL
30′ 黒木(甲)
50′ 内藤(甲)

リーグ開幕戦で吹田スタジアムに乗り込んだヴァンフォーレ甲府。注目のFW内藤は予想通りスタメンで、リンスが古巣相手にポジションを確保。中盤では黒木が起用されて攻撃のタクトを振るか。迎え撃つガンバは盤石の布陣。CBでファビオを組むのは丹羽ではなくキム・ジュンヤ。移籍も噂された日本代表の井手口はメンバーに名を連ね、2トップはアデミウソンと韓国代表ファン・ウィジョ。

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9分、ヘディングシュートを放つ内藤。
(FIFA18)

ガンバの攻撃をしっかり受け止めて甲府がカウンター。同じ展開が何度か繰り返された30分、甲府の黒木が日本代表の東口が守るガンバゴールへチャレンジを。サイドからのクロスに勢いよく走り込んでのヘディングシュート。これが決まって甲府が先制。ここから試合は思わぬ方向へ。

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黒木の豪快なヘッドがさく裂。
(FIFA18)

早く点を取り返したいガンバは甲府ゴールへ殺到。しかし甲府がまたもやカウンター。期待の内藤がエリア手前でボールを持つと、鋭い切り返しからのシュートで東口のゴールを再び破り、甲府に追加点。

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45分、内藤が2点目のゴール。
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自慢の攻撃力を活かして追いつきたいガンバ。ところが2トップは甲府守備陣に阻まれて決定機も得られず。逆に2点リードの甲府は後半はGK河田を中心に守りに徹して、悠々と逃げ切り成功。開幕戦の3ポイントは甲府の手に。ガンバはホームでガッカリな滑り出し。

試合翌日―練習場―

まあとりあえず1ゴールです。んで、先ほど週間ベストイレブンと月間MVPが発表されて、どちらも初受賞しました。まあ、当然と言えば当然ですが、嬉しいですね。

勘助「週間、月間の表彰でも能力値は伸びますゆえ、どん欲に狙いに行かれるがよろしい」
官兵衛「活躍すればするほど、活躍しやすくなる。簡単な話です」

そうだねえ。となるとやはり私は点を取るのが仕事だから、1試合1ゴールあるいは1アシストを目標として、頑張っていくのがよさそうかな。もちろん、現実的には困難な目標ではありますけども。

勘助「そう思うなら、練習あるのみですな。さあ、まずはシュート練習を」
官兵衛「目標は大きく。リーグタイトル、リーグMVP、得点王、全てのタイトルを総なめするのです」

なんでも簡単に言ってくれるね。御屋形様を思い出すよ……。

―試合ダイジェスト―

DATE
3月4日 第2節(H)
VS
鹿島アントラーズ 
SCORE
2-0
GOAL
52′ 内藤(甲)
83′ ボザニッチ(甲)
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リンスのラストパスから先制点を決める内藤。
(FIFA18)
DATE
3月10日 第3節(A)
VS
浦和レッズ
SCORE
2-0
GOAL
39′・56′ 内藤(甲)
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先制点は黒木のパスから。
(FIFA18)
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浮き球から豪快に2点目のゴールを決める内藤
(FIFA18)

第3節の翌日―練習場―

なんとか切り抜けたね。全勝したかったけど、まさかできるとは。しかも結果的に3試合連続マン・オブ・ザ・マッチを受賞出来ましたよ。褒めてくれていいと思うんだが?

官兵衛「……これは早くも難易度を変更してもかまいませんかね(ポチポチ)」

まて、早まるな。こちとらこの手のスポーツゲームは『ウイニングイレブン2005』辺り以来で、以降はすっかり年相応に、SLGやRPGばかりなのだ。もう少しリハビリ期間をくれ。

勘助「まあ、試合を拝見しておりますと、スキルムーブの入力が覚束なかったり、無理な方向にパスしたりしてばかりでしたからな。無駄走りも相変わらず」
官兵衛「なるほど、強豪相手に勝てたのは、やはり難易度のせいでしたか」

昔のいかにもコンピューターゲームな非人間的な挙動ってのが、ほとんど無いからね。すごいよね。だから選手の重心に気を使ったり、見ている方向を確認したり……とか、考えることが多いわな。しかも、スキルムーブ?だっけ? ドリブルのテクニックのコマンドは格闘ゲームみたいでなんというか、長らく武将をやっておった身には、なかなか慣れぬところがあるよね。

勘助「これはまだまだ練習を繰り返さねばなりますまいな」
官兵衛「でしょうね。課題を1つずつクリアしつつ、Jリーグを勝ち抜いて参りましょう」

そうします。まずは、逆足キックを止めるところからかな。しっかり利き足でキックできるようにならないとなあ。なにかコツはあるのだろうか……???

山本勘助
軍師といったらこの人の名をあげる人も珍しくない有名人(長い)その2。史実では「実在はしていた」と考えられていますが、隻眼片足の知略ぶっちぎりな名軍師……だったかどうかは不明です。内藤さんの前世では、木をあげただけ大変お世話になりました。FIFA18ではトレーニングが欠かせまんが、淡々とトレーニングをするだけでは寂しいので、「個人トレーナー」として来てもらうことに。脳内設定では、若い奥さんと可愛いぼこ(子ども)がいます。