『ファイナル・アワー』を開けてみた
終末まであと5分。さあ、世界を救う時間だ!
(箱裏より)
プレイ人数:1-4人
プレイ時間:30-60分
対象年齢:14歳-
ミスカトニック大学を駆け巡れ
クトゥルフ神話のボードゲームとしては総本山的な位置づけにあたるであろう、Fantasy Flight Games社(以下FF社)の『アーカムホラー』。その看板を背負い、新たにアークライトの完全日本語版ラインナップに加わった協力ゲームが、今回ご紹介する『ファイナル・アワー』です。より簡易・お手軽に狂気の世界を垣間見せてあげよう、という試みなのでしょうか。
本ゲームのデザイナーはカルロ・ロッシ氏です。『大勝負(Hab & Gut)』のデザインで知られているかと思いますが、協力ゲームという点では、ジーピーから発売された『ミステリアス・フォレスト(THE MYSTERIOUS FOREST)』も手掛けていますね。
それでは、中身の確認から始めていきましょう。
まあいつも通りかなり窮地な探索者。タイトルにある“アーカムホラー・ユニバース”というのは、“マーベル・ユニバース”とか“DC・ユニバース”と比較すると、あんまり迷い込みたくないユニバースですね。
ソロプレイ可能というのは嬉しい方も多いのでは。箱サイズは約25×25×5cmの正方形。同社『エルダーサイン』と同じだと思います。
ゲームボード、説明書、そして内容物。タイル、トークン類の収納を考えなければならない内部構造も、おなじみの形。
ゲーム早見表カード(右)と、プレイヤーのアクションカード(左)。探索者は6人から選べますが、FF社の他のクトゥルフゲームで見たことのある人たちです。絵も同じです。
クトゥルフ、シュド=メル、ウモルドゥスの3体です。
「イルミナティ」みたいなマークがついているのが順番カード(右)。もう1つはプレイヤーを助けてくれるアイテムカード(左)。
美麗な各種イラストは、やはり既出作品で見たことがあります。
ゲーム進行に使用する各種トークン類です。種類が多いので、小分け袋の準備は必須でしょう。
ゲーム前雑感
手軽に遊べるけれども、美麗なイラストなどで本格派な雰囲気が味わえるクトゥルフゲームと言えば、ダイスゲーム『エルダーサイン』がありましたが、日本語版をついぞ見かけなくなってしまっています(拡張も2タイトルで打ち止め…英語版では全6タイトルなのですが)。
本作『ファイナルアワー』は『エルダーサイン』と同じ箱サイズ感、短いプレイ時間ということで、これに置き換わる作品になってくるのではないか?と個人的には期待を持ちました。そしてゲームタイトルと「終末まであと5分」という煽り文句からは、昨今よく見るリアルな時間制限が迫ってくるタイプかな?という印象を受けました。
さて、実際のところはどういうゲームなのでしょうか。早速、いつもの2人プレイで探索に出かけましょう。