リゴレぽ presented by 青葉新館 第12回 店長と山の王(2020.6.12)その1

ボードゲーム愛好

「やっぱり鈍器なんですよ」

【リゴレのレポートって?】
「一生遊べるボードゲームをお客様にご提案したい」リゴレ店長と、「一生ボードゲームで遊んでいたい」ほ~らく奉行所の与力が、横浜中華街の片隅でそっと繰り広げるボードゲームトークの様子をつづったレポート、略して「リゴレぽ」です。
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【登場人物】

与力ほ~らく奉行所ボードゲーム方の買掛担当。トロールといえばブフ系だ、というイメージ。

店長横浜のボードゲームショップ・リゴレの伸居店長。最近、非常に色々と頑張っております。頑張ります!

ラブレタートゥカナダ

与力だいぶ期間が開いてしまいましたが、よろしくお願いいたします。2020年、世の中いろいろありましたね。

店長ありますねえ。

与力さて、何はともあれボードゲームのお話をお聞かせいただければと思いまして。今回もリゴレから出版される、海外ゲームの日本語版について。『In the Hall of the Mountain King(インザホールオブザマウンテンキング、以下マウンテンキングと略)』という、長い名前のゲームですが。

店長はい、Twitterで告知した通り、日本語版をリゴレから出します。

In the Hall of the Mountain King(インザホールオブザマウンテンキング リゴレ 伸居店長
出しちゃうぜ、フフフ、といった風情の店長。

与力もともとは、カナダのBURNT ISLAND GAMESがキックスターターで出したゲームですね。ゲームデザイナーの方は……。

店長Jay Cormierさんですね。他に『ジャンクアート』とか『アクロティリ』とか作ってますね。僕もその辺は遊んだことないんですけど。

与力パッケージは見たことあるような……。そしてアートワークがKwanchai Moriyaさん。こちらは『ザ・ゲーム』とかのアートワークをやっておられるので、知っている方も多そうですね。

店長そうかもしれないです。

与力では月並みですが、このゲームとどうやって出会ったのか。そして出版しようと決断された理由。いつもの話ですけど、その辺りからお話いただければと思うんですが、いかがでしょうか。

店長えーと、知った理由。非常にですね、軽い理由なんですけど。私が「この人のセンス好きだなー」って思ってる方たちが、SNS上で『マウンテンキング』を「面白い面白い」っておっしゃってたんですね。

与力SNS上で見かけたことがきっかけ、と。

店長そこからキックスターターの記事とか、BURNT ISLANDのホームページに行って動画を見て、ルールをチェックしたら、「あ、これは面白そうだな」っていう感じです。だから、最初のきっかけはSNS。

与力なるほど、ネット情報ですね。

店長それで、どこにピンときたのかなってのは、改めて考え直してみると……結構、見た目の部分がすごく大きくてですね。あと、トロール。

与力おお、トロールですか(笑)。

店長本当のことですよ(笑)。まず、見た目なんですけど、ゲーム性と全然関係無いんですが、盤面のアイコンですね。このあたりが、絶妙にアートが美しくて、すごい惚れこみました。

与力なにかを想起させるようなアートだった、ということでしょうか。

店長そうですね。僕が大好きなゲームで、『ドワーフフォートレス』ってゲームが有るんですよ。ニューヨーク美術館にも飾ってあるという、世界最強の珍ゲーム。

与力おや、珍ゲームなんですか?

店長すごくいいゲームなんですよ。

与力ははあ、調べてみたら『カルト的人気』なんて見出しが見えますね。ファンタジー世界のシミュレーションゲームで、ドワーフたちの住む場所を作って……おや、これは『マウンテンキング』と似ているような。(参考記事:ニコニコ大百科

店長そう、世界観がすごく似てるんです、ちょっと暗いファンタジーっていう辺り。『マウンテンキング』は見てみると、たぶんその影響を、アート面では多少なりとも受けてるんじゃないかなあ、と。

与力両方を見比べると、そんな気がする訳ですね。

店長アイコンとか、そう感じるものがあるんですよね。『ドワーフフォートレス』は、正確にはアスキーアートを使ってるゲームなんですけど、それにグラフィックパックっていうのを追加すると、すごくこれに近い表示になるんです。なんかちょっと似てません?(PCの画面を見せる)

与力なるほど。なんとなく、色づかいとか、色の感じとか、そう見えますね。

店長それから、フレーバーを見てみたら、トロールが主人公なんですよ。『ノームに追い出されたトロールたちが山を取り戻す』というストーリーがいいです。そこで出したいな、と思いました。もちろん、仕組みもすごく良かったですね。

与力仕組みと言うのは、ゲームデザイン、ゲームシステムの部分ですね。

店長そうです。あと、ルールと合致した、納得のいくフレーバーだな、と思いましたね。トロールが山を掘っていくトンネル工事というのと、基本的はパズル要素のゲームと、うまくかみ合っているんじゃないかな。

与力なるほど、そういうところに引き付けられた。それで、「じゃあ、日本語版を出そう!」と決心された。

店長そう思ってからは、すごく早く進んでですね。元々『スカルキング』が終わって、『バッティング』が終わって少し落ち着いてて、なんかまた出したいな、やりたいなと思い始めてたタイミングでしてね。

与力途切れなく手掛けておられて。張り切りますね。

店長なんか1個仕事終わると、しばらくはやりたくなくなるんですけど、自然と湧き上がってくるんですよ、「そろそろやろう」という気持ちが。そこら辺で情報収集始めて。そうしたら目に入ったのが。

与力この『マウンテンキング』だった、と。

店長「これ、めちゃくちゃ良さそうじゃん」って思って。自分のタイミングとも合ってましたしね。情報集めを始めたその日の夜には連絡しましたね、先方に。

与力それは素早い。しかし、『スカルキング』と同じような経緯ですね。

店長『スカルキング』は初めて遊んで2週間後にメールしたんでしたかね。

与力ははあ、今回はそれがもっと短縮されましたね。

店長まあ実際には、もっと前に遊んでた人が発信してる情報は見てたんですよ。その時は、「あー、すごいボードきれいだな、ワクワクするな」と思ってたくらいなんですけどね。それが本格的に調べた日の夜に、ボーンと行った感じ。

与力ドーンと。

店長だからトータルすると……目にしてから2週間くらいかしら。

与力まあ、見事な即断即決ですね。

店長いやあ、ちょとダークなファンタジーっていいよね。これ、絶妙じゃないです? その記号化と、ゲームっぽいアイコンとのバランスが。いいですよね。

与力ボードから色々な情報が詰まってて、読み取れますね。システム的なものも、フレーバー的なものも。

店長そうなんですよ。そういうところが好きで。それから、アートの上にゲーム的アイコンがうまく溶け合ってるゲームって、すごく好きなんですよね。これはちょっと不自然なくらいアイコンがはっきり書いてあるんだけど、それがたまらん。

In the Hall of the Mountain King(インザホールオブザマウンテンキング
たまらん感じのボード。

与力たまらないですか。

店長今時な表現……そう、すごい今時ですよね。なんかUIって感じがするんです。すごく今時な絵だよなあ。

何かが起きる海外とのやり取り

与力ということで、いざ交渉開始となった訳ですね。

店長ええ。まず電話してみたんですね。そうしたら、「ちょうど同じ日に日本から電話あったよ」みたいなこと言われてですね。取り合いは苦手なんで、そうなったらどうしようかな、と思ったんです。

与力取り合いだと、やっぱり色々と難しくなるんでしょうね。

店長ですが、コミュニケーション取ってるうちに、いつの間にか「やりましょう!」ってことになったんですよね。

与力いつの間にか(笑)。

店長やっぱり今(取材時は2020年6月)、世界中がコロナで大変な状況なんですよね。BURNT ISLANDの社長さんは女性なんですけど、ロックダウン真っ只中で子育てしながら「返事が遅くてごめん、返事が遅くてごめん」って返してくれてたんですよ。

与力子育て世代にも、中々厳しい環境になってますよね。預け先がないとか。

店長それで、「気にしないで。いま世界中で大変なことになってるから、自分の安全を優先してください」って返信したら、次のメールで「あなたのところでやりましょう」って言われたから、それが功を奏したのかしら。

与力なるほど、人格ですね。にじみ出る人格で商談がまとまった。

店長どうなんでしょうかね(笑)。それで数字の話を最初にして、そこから……すごい苦労したんですよね。

与力それはローカライズ、和訳、という点でしょうか?

店長いや、契約ですね。お金が振り込めなくて振り込めなくて。

与力えっ、カナダへ送金するのって、そんなに大変なんですか?

店長そのですね。3月末くらいにその話が終わって、お金を振り込むことになったんです。それで割と使われているであろう送金サービス「トランスファーワイズ」で送金したんですけど、それが全然送れなくってですね。

与力トラブルですか。

店長トラブルですね。むこうからの返事もこないし、送金会社とも色々コミュニケーション取るのに時間かかっちゃって、結局、向こうにお金が届いたのが2か月後という。

与力それはかかりましたねえ……。

店長一体なにが起きていたかっていうと、向こうが教えてくれた振込先の情報が間違ってました。口座番号が違ってたんですね。

与力えっと、伝達ミスですか。

店長もう本当に「ウワアアアア!」ってなって(笑)。とはいえ、それで怒る訳にもいかないですしね。

リゴレ 伸居店長
そんな時は落ち着くために青葉新館でご飯を食べるという店長。

与力グッと抑えるしかない?

店長ただまあ、気が気じゃないですよ。まとまった額のお金が、世界のどこにあるか分からなくなってますからね。万が一の場合には手元に帰ってこないとマズいんですが、そこもはっきりしないですからね。まあ、ともかくそんな心配してしたら、番号が違ったという単純なミスで。先方は「ごめーん」って言ってましたね。

与力なんにせよ一安心でしたね。

店長それででしょうかね、メール担当が社長の息子に代わって、そこからは進行が早くなりましたね(笑)。

与力若干の紆余曲折を経た訳ですね。

店長いやあ……それがですね。あの、国の差なのか、僕の問題なのか、『スカルキング』の時に体験したんですけど、こちらから4個質問したら2個しか返事来ないみたいなパターン。

与力あ、ありましたね。記事にさせていただきましたけど。

店長で、今回もやっぱり5個質問したら2個しか返事来ないみたいな(笑)。しかもなんかパワーアップしてるじゃん、みたいな(笑)。

与力おやおや、割合が下がってますね。

店長なんか強くなってるじゃない、みたいな感じですよね。

与力実に厳しいですね。

店長なんか厳しくなっちゃいましたねえ。

原題をどうやって訳すのか

与力こうして「さあ、ローカライズ作業を始めよう」という段階に進んだんですね。

店長はい。通常のローカライズ作業って、向こうからファイル貰ってから、そのファイルの印刷用のデータ、翻訳データを作るんですね。ただ、その手順でいくと、時間がすごくもったいない。

与力と、いいますと?

店長タイムスケジュール的に、送金が終わるまでの間に翻訳はしておきたいんですよね。それで、とにかくマニュアルを1個手に入れようと。幸いというべきか、ボードゲームギークでメーカー公式ルールがDLできたので、それを手に入れて、翻訳チームに渡してですね。

与力翻訳チームですか。

店長チームでいいんですよね(笑)。一方で商品をメーカーサイドから1個買いました。商品のルールと、ボードゲームギークにUPしてるルールとで、内容がずれてることがあるんですよ。

与力あ、そうなんですね。

店長1.1と1.2くらいの差だったり、ですね。だからまず、その英語の文章に違いがないかっていうのを確認して。そこに注意しつつ、できるところの翻訳はどんどんやっちゃう。それで、向こうからファイルが届いたら、先行して作っておいた翻訳文をファイルに落とし込むDTP作業に進みます。

与力そういった工夫の先、いよいよ形になってくる段階ですね。

店長DTPはプロにお願いしてるので、データを渡して作業してもらうことになります。で、今(インタビュー当時)はDTP作業が始まってますよ、って段階です。改めて振り返るとだいぶ時間かかっちゃいましたね。もっと早くやりたかったんですけど。

与力諸々の問題があったのは確かですね。

店長でも自分でできることは、しっかりやれたと思うんですけどね。翻訳も何回も見直しましたし……。

与力そこなんですが、翻訳の分量という点では、以前ローカライズされた『スカルキング』よりも、はるかに分厚くなったわけですよね。

店長多いですね。『スカルキング』は、いわば4ページ。今回の『マウンテンキング』は、背表紙まで入れて16ページですね。

In the Hall of the Mountain King(インザホールオブザマウンテンキング リゴレ 伸居店長
リゴレとしては過去最長の説明書を誇るゲームになります、という店長。

与力カードも一部言語依存があったりとか。飛躍的に翻訳量は増えたと思いますが。

店長増えましたね。で、翻訳したものを形にするDTPってものすごい大事な作業なんです。例えば、箱にタイトルロゴが有って、そのロゴに下に日本語タイトル入れるじゃないですか。今回は英語で『Mountain King』って書いてある、その右上か右下にカタカナで『マウンテンキング』って入れるんですけど、それのカタカナフォントのセンス。そういうのはDTPさんにかかってるんですよね。

与力なるほど、DTPの経験が豊富、かつセンスのいい方じゃないと、納得のいくタイトルロゴにならなかったりすると。

店長そうです。もっと言うと、そこで作ったロゴは、今後ポスターとかバナー、チラシとかでも使われたりする……というところまで想像できたりするのが経験ってことになるんだと思います。今回、ファイル貰う前の段階で、DTP担当さんを探しておく必要が有ったから、あらかじめ色んな人に連絡してみたんですね。そうしたら「できる人いるよ」って。知り合いに紹介してもらったら、プロ中のプロの方だったんですね。

与力経験、センス共に申し分なし、と。

店長そういう人にお願いできたから、運が良かった。驚くほど話の進みが早い早い。

与力タイトルの話が出たので、その関連のお話を聞かせてください。今回のゲームの原題『In the Hall of the Mountain King』というのは、グリークが作曲した有名なクラシックタイトルでもあるんですよね。日本語訳するにあたって、その曲の邦題『山の魔王の宮殿にて』を使う手もあったと思うんですけども、最終的にどういう経緯を経て、どういうタイトルに着地したんでしょう。

店長タイトルですね。すごい悩んだんですけど……『マウンテンキング』でいくことにしたんですが、これ、ツッコミありそうだから説明しておきますね。グリークの名曲で有名なタイトルを日本に浸透してる名前で翻訳すると、与力さん仰るように『山の魔王の宮殿にて』になるんですよね。ただ、『山の魔王の宮殿にて』っていう“ボードゲームの”タイトルにはすごくしたくなかったんです。

与力「したくなかった」ところからなんですね。

店長BURNT ISLANDさんはカナダの会社です。多分、英語圏で元々のタイトル見ると、「お、あの名曲に名前がかけてあるじゃん」っていう、メタ的な面白さもあると思うんです。が、日本では、もったいないけれどもそこは捨てます。ただ、英語タイトルはそのままで、デザインロゴも残したうえで、『マウンテンキング』っていう名前に変えました。

与力ふむふむ。

店長これ、僕は面白いと思うんですけど、ディズニーシーに、『センター・オブ・ジ・アース』っていうアトラクションが有るんですよ。ご存じです?

与力いや、ディズニーシーは行ったことないんです。

店長実はあのアトラクションの入り口にある看板を見ると、『“ジャーニー・トゥ”ザ・センター・オブ・ジ・アース』って書いてあるんですよ。あれを見た時、「あ、本当は『地球の中心(センター・オブ・ジ・アース)』ってタイトルじゃなくて、『地球の中心への旅』っていうのが本来の名前なんだってちょっと思ったんですよね。

リゴレ 伸居店長
ディズニーシーもいいけど、青葉新館もね、という店長。

与力ほほう。あえて正式名称からタイトルを削る、ってことでしょうか。

店長それでボードゲームってことを考えると、名前が長いってやっぱり良くないんですよね。お店で探しづらいですし。店員さんに「『In the Hall of…』ありますか」っていうのと「『マウンテンキング』ありますか」っていうのは大分違いますよね。Tweetとかで発信もしづらいし。そうすると愛されなくなっちゃうから。

与力確かに、長い名前のゲームというのはそういう難しさがありますね。今回は愛称もなかなか付けづらいと思いますし。

店長漫画『ゴールデンカムイ』の作者・野田さんも仰ってました。そのタイトルにした理由は分かりやすくしたいって理由で、「うちのオヤジがいまだに1作目の名前言えないんだ」とか。だから、馴染んでほしいって意味で名前は『マウンテンキング』と短くしましたが、英語タイトルのロゴはそのまま残っているので、本来はこういうタイトルなんだな、っていう、そういうふうな捉え方にしてもらえればいいかなって思うんですよ。

与力元のタイトルロゴはしっかり残していくんですね。

店長原題に対してのリスペクトが常にありますので、箱の裏の方には原題を書いて、日本語タイトルは『マウンテンキング』ってしようかな、と思ってるんですよ。

与力原題の良さというか味も、捨てがたいですものね。

店長もう少しタイトルの話しましょうか。映画『エイリアン』で例えると、『エイリアン1』と『エイリアン2』って向こうでは『ALIEN』『ALIENS』なんですよね。あれって分かる人には洒落がきいてて、1はエイリアン1が匹しか出てこない……1匹だよね?

与力フェイスハガーとその幼体が順番に出てきますね。それで成体(エイリアン)になってしまって、でしたね(編集注:フェイスハガーはエイリアンの卵を産み付ける存在で、その卵から孵った幼体が成長するとエイリアンとなる)

店長『エイリアン』は単体だった訳だけど、『エイリアン2』は、エイリアンが大量に出てくる。英語圏の人だとタイトルに“s”が付いただけで、「あれ、複数形じゃん。やばくね?」ってなるんですね。でも、そこは日本人は直感的には分からないので、『エイリアン2』というタイトルで良かったんじゃないかな、と感じるんですよ。ローカライズってそこまで含めていいと思うので。

与力なるほど。原題と邦題の差は、そういうところから生みだされる、ということですか。

店長あとは……最近見たのだと、『Sister Act』、なんでしたっけ。『天使にラブ・ソングを』だったかな。

与力ああ、ウーピー・ゴールドバーグの。わけあって修道院に匿われた歌手と修道女(シスター)たちによる、コメディー映画ですね。

店長それですね。これも原題と邦題に大分差があります。こういう理由から、ローカライズ時に、タイトルを馴染みやすいものにしたいとか、少しいじるっていうのは、あってもいいのかなって思いますね。

与力確かに、英語では『Under Siege』だった映画は、日本語版になったら『沈黙の戦艦』になってましたからね。(※1)

店長ぜんぜん違いますね。沈黙シリーズ。

与力ちなみに『Under Siege2』は『暴走特急』でしたからね。

店長ひどいなあ。脳筋文系(笑)

※1 『Under Siege』はスティーブン・セガール氏とトミー・リー・ジョーンズ氏のアクション映画。直訳すると「包囲されて」「四面楚歌」などの意味になりますが、邦題は「沈黙の戦艦」。どこから来た沈黙。そして続編である『Under Siege2』では「暴走特急」。どこ行った沈黙。その後なぜか、セガール氏主演の映画は、原題にとらわれず『沈黙の~』で始まる邦題がつけられることが多くなり、それらは『沈黙シリーズ』と呼ばれてファンに愛されています(なお各作品に繋がりはありませんし、なんなら配給会社すら違います)。ちなみに、『DENGEKI 電撃』みたいに熟語二文字とローマ字読みセット系も人気(?)です。

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