『カフーツ』を遊んでみた
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奉行藩の決裁担当。一家に一台欲しいロボットと言えば?「タチコマもしくはルンバ」
与力藩の買掛担当。一家に一台欲しいロボットと言えば?「R2-D2なんですが、家の造りを考えるとBB-8ですかね」
【ココロオドル】
奉行モチ型ロボット! ムニムニなのかのう。
与力たぶん子供に怪我をさせないように、ソフトなボディにしているんでしょうね。ほら、あのディズニーのミシュランマンみたいなやつのように…。
奉行ベイマックスな。顔が民芸品の鈴みたいなとか、もっといい例えがあるだろ。
与力それもどうかと思いますよ。
与力えー、リゴレさんが手掛けるゲームは、便利なサマリーやルール解説動画が準備されていることが大半でして、このゲームもご多分に漏れず、動画がございます。至れり尽くせりですね。
奉行説明書のQRコードから飛ぶことができるようになっておるな。
与力はい、まあ普通に検索してもでてきます。これですね。
https://www.youtube.com/watch?v=mPSbEY4i2nc
奉行なるほどな。ということでこれを見れば準備から遊び方まで分かる。お主の回りくどい説明はいらぬ、と…。
与力ま、まあ一応ゲームの準備を説明しときますね。
まず、遊びたいモード(難易度)とプレイヤーの人数に合わせて、説明書に指示されたとおりにお題カードを準備し、まとめて山札にします。
次に、ココロカードをよく混ぜ、各プレイヤーに4枚ずつ配り、最初の手札とします。残りはお題カードとは別の山札にします。
そしてお題カードとココロカードの山札から4枚ずつ表にして場に並べます。これで準備完了です。適当な方法でスタートプレイヤーを決め、ゲームを始めましょう。
与力モードは大別して「サクサク」と「チャレンジ」の2種類があります。お題カードには☆1~3の難易度がありますが、最も高い難易度である☆3は、「チャレンジ」モードのみで登場します。
奉行チャレンジでしか登場しないということは挑戦が必要な難易度ということだな。
与力そういう文章がなんとなく心に浮かんだんですね。
【DAN DAN 心魅かれてく】
与力ということで、ゲームの実際を説明しますが、『UNO』はご存知で?
奉行おう、それは知っておる。
与力オッケーです。では大体大丈夫です。『カフーツ』は、その『UNO』を協力して遊ぶゲームなんですね。
奉行だいぶザックリした説明じゃな。
与力えーと、プレイヤーは自分の手番が回ってきたら、手札からカードを1枚、場に4枚出ているカードの上に出します。このとき、先に置いてあるカードと「色」か「数字」が同じカードが出せるんですね。
奉行ほうほう。さっきの準備完了の写真だと…数字は左から「7、1、3、1」、色は「緑・赤・青・黄色」が出せると。
与力そうです。そうすると、場に出ている4枚のカードの構成が変わる訳ですが、その状態で、4枚置かれているお題カードの条件をクリアできているかどうかを確認します。
奉行カードの並びを変化させながらお題の要求を満たす、と…。
与力達成できていたらそのお題をどけて、次のお題をめくっておきます。で、手札を補充する。これを繰り返して、「誰かが手番でカードを出せない、あるいはココロカードの山札と全員の手札がなくなる」前に、「全てのお題をクリア」できれば、勝利となる訳です。
奉行おお、なるほどな。プレイ自体に別段難しいことはないのだな。
【心の旅】
与力難しいことはないんですが、ちょくちょく注意したいポイントは有ります。説明書に「こんなときどうする?」とまとめられている部分なのですが、実際にプレイしていて出会ったシーンを少し解説します。
奉行お、いきなり達成しておるではないか。
与力はい。ゲーム開始時にいきなりお題が達成できていたり、お題が同時達成できたり、新しくめくったお題がもう達成できる状況になっていたりすることがあります。こういう場合はどんどん達成として処理するんですね。
奉行ふむ。では運がいいと達成の連鎖が?
与力連鎖までは行きますかね? で、もう一つ、達成の基準について少し気を付けたい部分があります。
奉行ん? どんな話だ?
与力お題の条件は「ぴったり」でないとダメ、ということです。足りてないとダメ、というのは当然分かると思いますが、超えてしまってもダメなんですね。
奉行つまり、「赤の合計が7」といった場合には「7未満でも超える」でもなく、「7ぴったり」でないとダメ、ってことだな?
与力そうです。8とか9とか多い分にはOK、みたいな訳ではなく、言われたとおりにしないとだめなんですね。
奉行ついつい、超えてるのは大丈夫みたいな意識は確かに働くかもな…。
与力あとは協力ゲームとしての節度を持ったコミュニケーションですね。基本、「自分の持っているカード情報」は、どんな形であっても他プレイヤーに伝えてはいけません。
奉行まあ、そうなると文字通り奉行が出現するからなあ。
与力お奉行はお奉行だけで十分ですよ。
奉行もう何を言っているか分からんな、それだと。
『カフーツ』【ここがイカス!】
奉行カードを出すルールはとても簡単、しかしお題を達成できるようにとなるとまた別の話、という絶妙なラインを突いていると思う。
与力色か数字が同じならOK、は分かりやすいですよね。
奉行そこで突っかかることは無いんだが、はてお題を達成するのに次どうしておくとよいのだろうか? と各人が考え始めると、なかなか味わい深いことになる。
与力コミュニケーション的には「このお題やりたい」とか「ここにカード出したい」みたいなことは許容されていますからね。そういう制限付きの会話の中から突破の糸口を見つけ出したいです。
奉行と、淡々としているように見えて、カードを並べる意味が”カフーツくんに人間の喜怒哀楽という感情を教える”ということになっているのがまた、いいよねえ。
与力この辺りはテーマとゲームの融合が非常に巧みだと唸らされます。
奉行『ザ・マインド』とかみたいにテーマ無しでも全然大丈夫なルールではあるけど、「カフーツくんの色んなシチュエーションの感情を教えているんだよ」と言われると、このココロカードの並びに理由が見えてきて、お題達成に向けたモチベーションになる。いいよね。
与力なんだかアートワークをべた褒めですね。
奉行うむ、さすがはTANSANさんだ。いい仕事してます。是非、家宝として大切になすってください。
与力どこ鑑定団のつもりですか。
奉行とにかくカフーツくんが可愛いよねえ。これ、グッズ化はせんのか? 等身大ぬいぐるみとか。
与力気持ちは分かりますが、なかなかヘビーな要求ですよ。リゴレ店長次第じゃないですか。
奉行カフーツくんなら年商20億くらい稼げそうじゃないか? ん?
与力流石にそれは無理じゃないかなあ。
奉行あ、あとソロプレイにも対応しているのは日本語版だけの特典じゃな。あのOKAZUさんが作成されたルールなので、安心の面白さだと思う。なので、ソロプレイ派にも安心のゲームだ。
『カフーツ』【ここはちょっと…】
奉行 ゲーマーが体感する簡単さに比して、設定年齢は高めかな?
与力説明時に出てきた『UNO』が7歳くらいと言われるのに対し、こちらは10歳ですからね。ちょっとだけ高いですかね。
奉行これはお題達成のために計画性が必要かなあという部分でのことだろうか。ファミリー向けの味付け、プレイ感だけに、なんとなく8歳くらいからいけそう!と思ってしまったが。
与力子どものできる・できない、ってところは個人差が激しいですからねえ。
奉行あとは、難易度が上がると結構クリアが厳しくなってくるようだ。簡単お手軽に全クリア、とはいかない点にはご注意された方が宜しい。
与力どんな協力ゲームでも勝率は3割前後という印象がありますが。実際はどんなもんでしょうかね。
奉行見た目が可愛いがゆるふわなだけのゲームではないよ、ということだ。しかし協力ゲームとしてはルールが分かりやすくて見た目もいいし、手を出しやすいんじゃないかな。
与力『ザ・クルー』といい、こういう協力型カードゲームというのは個人的には色々遊んでみたいですね。
奉行それだけに、あとはいつも言及している協力ゲームを遊ぶ場合の諸注意だな。そこがOKであるなら、ずっと鉄板で遊べるゲームになるであろう。
奉行カフーツくんがどういう時にどういう感情を抱くべきか、我々が導くべき姿がこのイラストなのだな。
与力やはりロボットにとって人間の感情は知りたくなるものなのでしょうか。
奉行でも最終的にロボットは反乱を起こすじゃろ。わしは今でもHAL9000が怖くてたまらんよ。
与力あの映画、私は途中で寝落ちしたんで、よく分かんないですねえ…。
購入はリゴレの公式ショップにて。
http://shop.rigoler.jp/shopdetail/000000000213