2016年第一回 ボードゲーム購入評定 ご下命その二 ”しっかりと遊べそう”系ゲームを探せ!
2016年第一回 ボードゲーム購入評定 ご下命その一 ”お手軽に遊べそう”系ゲームを探せ!
【登場人物】
与力藩の買掛担当。ボードゲーム情報を集めて推薦する。えり好みの激しいお奉行に振り回されて迷惑している人。
奉行藩の決裁担当。与力のおすすめ情報を聞いて決定する。今までも「アレが苦手」とか「コレが嫌い」だの、我儘言い放題でしたが、新たな弱点が露呈しました。面目次第もございません…。
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中・重量級は夢が詰まっているが、手に入れるのも難しい(金銭的に)
与力さて、「お手軽」系ゲームの評定も無事終わりましたので、「しっかりと遊べそう」系こと中・重量級ゲームの評定に参りましょう。
奉行……このリストを見ていくと、なんだな。お主がボードゲームボードゲームと騒ぎ出した頃には考えられぬほど、日本語環境が整っておるな。ほとんど「日本語版あり」だ。
与力有難い話です。特に私は文章の多いゲームを好みますもので…
奉行クトゥルフ系が好きな理由も、そこにあるそうだな。
与力開封してカードを眺めるだけで楽しいですからね。
奉行説明書を読んでゲームの中身を想像して楽しむタイプか、おぬし。
与力では候補を紹介して参りましょう。要素が混みあっておりますので、大きな間違いを犯さぬよう、手短に。
候補壱.『ラ・グランハ』 Michael Keller , Andreas Odendahl
詳細はこちら(ボードゲームギーク 製品情報)
与力えーと、2014年に世界で1000部だけ作って発表したら、思いのほか好評を博したので、翌年に再生産決定、で、日本語版も出ることになったらしい、という農場経営ゲームですね。
奉行ほう。中々凝った造作というか、変わった形の個人ボードを使うのだな。
与力はい、その切り欠きの所に手札を差し込んで農場を拡大する訳ですが、上下左右、どこに差すかで追加される能力が変わります。生産量が増えたり、家畜が増えたり、特殊能力が備わったりですね。
奉行ふむ。それは中々悩みどころの多そうな。
与力んで、出来た品物を上手いこと市場へ持っていって売りさばいたりしながら、大農場を目指す、的な。
奉行生産から拡大、という形かな。
与力それがどうも、できた品物を市場へ運ぶ輸送ルートの確保がかなり大切なようで。色々なサイトさんを興味深く読ませてもらいましたが、この輸送の部分がゲームのキモだ、という方もおられました。
奉行物流を武器にビジネスの拡大を目指す訳か。
与力佐○とかは、いないと思いますが。
奉行まあ分かった。わしの好きな類のゲームじゃ。
与力(分かりやすいなあ)
候補弐.『マイス&ミスティクス』 Jerry Hawthorne
詳細はこちら(ホビージャパン 製品情報)
与力続きまして、先頃日本語版が発売されたこちらです。ネズミの勇者になって、下水道世界を冒険していくというゲームですね。
奉行ネズミか。
与力シナリオに沿ってゲームを進める、いわゆるTRPG的な遊びをボードゲームでやるという。『ディセント』とかの仲間になりますかね。
奉行ふむ。遊ぶ回数はシナリオ数によって限られるが…
与力最初は11本のシナリオが付属しているようです。
奉行そうかそうか。『アンドールの伝説』の5本ですら、イマイチ終わりが見えなくなりかけてる我らの環境にあっては、充分といえるな。
与力ご納得頂けて重畳です。そしてこのゲームのポイントは、この素晴らしいミニチュアの数々。如何ですか?
奉行…た、誰かある! 出会え、出会え!
与力お奉行、急に如何なされたのです!?
奉行たわけ者、その写真をわしに近づけるな! わしが無類のクモ嫌いと知っての狼藉か!
与力あっ。
奉行はあはあ…まさか、斯様な罠が仕掛けられていたとはな。ぬかったわ。
与力いやいや、罠とかではないんですけど…
奉行そんなおどろおどろしいクモが現れるゲームは無理だ。絵までは良い。ゴキブリポーカーも大丈夫だ。だが、精巧な立体はよせ。やめろ。足が。勘弁してください。ごめんなさい。
与力えー…
奉行あいわかったな。
与力ハ、ハハーッ。
候補参.『パンデミックレガシー』 Rob Daiau , Matt Leacock
詳細はこちら(ホビージャパン 製品情報)
与力大分今更感もあるんですが、このゲームも挙げてみたいと思います。
奉行おう、日本語版が発売される際に、『一回限り、やり切りなゲームはちょっと…』と二の足を踏んだやつじゃな。
与力はい。ですがその後、面白い面白いと各所で絶賛の嵐。BoardGameGeekで1位にのし上がり、2016年ドイツ年間ゲーム大賞エキスパート部門にノミネートもされました。
奉行ということで、パンデミック大好きの虫がウズウズし始めたのであろう?
与力ええ。で、このゲームのウリですが…
奉行全部で12回のプレイ、勝ち負け次第で次の展開、ルールやボードそのものが変化し、通してプレイすると、自分たちだけの結末が待ち受けている、ということであったか。
与力そんなです。元ゲームである『リスク:レガシー』と同じ形式ですね。
奉行うむ。確かに面白そうなんだが…
与力はい。
奉行同じ顔触れ4人で12回遊ぶのは、吾等には中々難題じゃな。
与力確かに。違う人4人なら揃わなくもないですが、同じ顔触れとなると…
奉行何カ月か空くであろうからなあ。最悪の場合は年単位だ。展開は元より、ヘタするとルールも忘れているかも。
与力うーん。集中して一気に遊ぶのは、それはそれで勿体ないし、時間も結構かかるようですから、遊びきれないでしょうし…。
奉行であろう? こんなに絶賛されたゲームに挑戦できないというのは、非常に悔しいが現実的ではないのだ…。
与力うう…。
奉行時には諦めも肝心だ。しかし、遊び終えたこのゲームは、やはり飾っておくのかのう?
与力ゲーム終了後の状態で何度も遊べるようですよ。
奉行それはちょっともったいない気がするのは、わしの貧乏性がいかんのか?
与力12回の密度の濃いプレーを楽しめ、ということなんでしょうね。