『BINGO13』を遊んでみた
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奉行藩の決裁担当。13といえば?「アイス……は31か。13日の金曜日、とかだろうか」
与力藩の買掛担当。13といえば?「ヤン・ウェンリーですねえ」
「…用件を聞こうか…」
奉行ほほう、ビンゴゲームなのか。
与力タイトルにビンゴって入っていますからね。そう思いますよね。
奉行その言い方だと、そんな簡単な話では無いんだろうな。
与力より競技性の高いビンゴなんですよ。それじゃ、ルールの説明を始めましょうか。
『BINGO13』はピンクのシートを使う「スピードライン」、青のシートを使う「スコアアタック」という2つのルールが楽しめます。プレイシートは各50枚ずつ入っています。
奉行二つあると言われると迷うな。どっちのルールがおススメだ?
与力元のビンゴっぽさで言えば、「スピードライン」の方ですね。いち早く4列ビンゴしたプレイヤーが勝ち、というルールです。「スコアアタック」の方は、16ラウンドで得点を競うルールになってます。ちょっと上級者向けかも。
奉行そういう雰囲気なら、ピンクのシートの方で遊んでみようか。
「プロは二重に仕事を引き受けないことだ」
奉行このシートよく見ると、フリーマークのところはレティクルで、各マス目には妙な生命体っぽいもの、そして下の方に見覚えのある光線銃…。
与力もしや、『宇宙逃げろ』とおなじ世界線というウラ設定があったりする?
奉行あの宇宙人を追い払う時にぶっ放してた銃で、宇宙怪獣を撃ってビンゴしよう、みたいな?
与力完全に妄想ですが、だいぶわくわく感が増してきたところで、ルールなのですが。
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与力はい! 簡易ルール、ルール本体、きりんなべ様の説明マンガ、読みやすいものをどうぞ!
奉行またこのパターンかね、ん?
与力分かりやすいことが第一ですからね。でも当方でも少しお話しさせていただきましょう。まずは、シートの空きマスに1から24の数字を好きなように書き込んでください。
奉行よし、書いたぞ。次はなんだ?
与力基本的には、手番順でプレイヤーが“親”となって、4個のダイスを振ります。その出目がビンゴのナンバーになる訳ですね。で、対応する数字が書きこまれたマスをチェックしていく、と。そしてチェックしたマスが縦、横、斜めで1列まっすぐに揃ったらビンゴ、と。
奉行ふむふむ、なるほど。数字を一つ選んで、ではないのがミソ……いやしかし、それじゃ1とか2とかチェックできないじゃない。
与力その通りです。実はダイス4個の出目合計イコール、チェックする数字という訳ではないんですね。ここで数字の上下左右が始まります。
奉行へっ? 上下はともかく、左右までするのか。
与力はい、ここがこのゲームの核心になりますよ。
≪振ったダイスのうち、3個or4個の出目を合計すると「13」ができる?≫
与力平たくいえば、3d6か4d6で13ができているかどうかです。
奉行うわ、TRPGゲーマーっぽい表現をしよる。えーと、ダイス3個か4個の合計値が13、ってことだな。
与力「できる」場合、親プレイヤーは“フリーマーク”の権利を獲ます。
奉行つまり、自由にマスを選んでチェックできると?
与力正確には「四隅のマスを除く任意の数字を選んで」チェックできます。ここ、ミソですね。
奉行ははあ、四隅はフリーマークではつぶせぬことも考えて数字を記入せよ、ということか?
与力一方で親以外のプレイヤー、すなわち“子”プレイヤーは、「親が振ったダイスのうち、任意の個数を選んで出目を合計した数」と同じ数字のマスをチェックできます。
奉行ふむふむ、親も有利だが子も選択の幅が広がる…13は重要だな。
与力ただし、フリーマークの権利は1ゲーム中4回しかありません。5回目以降の13は、13が「できない」場合の処理をしないといけなくなります。
奉行なんと! ずっと有利ではないのか…うーん。
与力さて、その「できない」場合ですね。どう頑張っても13ができない場合には、親は「ダイスから2-4個を選んで、出目の合計数」と同じ数字のマスをチェックできます。
奉行ふむ、して、子は?
与力子は親と同じ数字のマスをチェックしなければいけません。ただし、子はここで細工ができます。
与力13が出なかった場合の子は、アイテムを使うことができます。アイテムは最初4個持っていてですね、1個使うごとに数字を±1、あるいは±5できるんですね。
奉行ほお! ではある程度は自分のチェックしたい数字に操作できるんじゃな!
与力そうなりますね。なお、アイテムは同時に複数使うことができますが、上限は自分のシート次第となります。
奉行ん?……あ、この光線銃の下に並んでいるマスのことか?
与力はい。自分のビンゴした列が0であれば同時に4個まで使えますが、1列ビンゴするたびに、上限は1つずつ下がっていきます。
奉行あー、手が進んでいくほどに甘えが許されなくなっていくということか。ところでアイテムは使い切り?
与力使い切りです。で、右下に小さい□が描かれているマスがありますよね。そこをチェックで来た時に、新たに1個入手できます。ゲーム中は最大で8個、合計12個のアイテムが使えることになりますね。
奉行ところでアイテムってなんだろうな。
与力まあBボタン押すと飛び出すボムとか、ノーマルショットではない武器なんでしょうね。
奉行あ、ちなみに、±1と±5の効果は同時に使えるの?
与力えーと……説明書で数字をプラス6している例があるので、可能であると思います。恐らく。
奉行相分かった。なるほどねえ。
与力これを繰り返して、縦横斜め、5マス揃いの4列ビンゴを目指していくわけです。さあ、頑張りましょう。
奉行まあダイス運ではお主に負けそうにはないがなあ。
「仕事だ」
与力はい、という訳で「スピードライン」では負けたので、「スコアアタック」で勝負したいと思いまーす。基本システムはだいたい同じでーす。
奉行微妙に拗ねておるようだが、基本システムが同じ以上、勝敗はお主のダイス運次第なんだがなあ…。
与力(無視)では、要点を説明しますね。
与力こちらのルールは、全16ラウンドです。平たくいえば、16個しか数字が出てきません。
奉行つまり、8個はチェックできない数字があると。
与力ですので、16回のチェックチャンスを活かしながら、うまいことビンゴしたりして、ハイスコアを狙おう!ということですね。
奉行なるほどなあ。なんか急にゲームが沈思黙考という方面に振り切れた気がする。で、得点はどうやって決まるのだ?
与力まずはビンゴ列ですね。中央のマスを含まない方が高得点です。あと、「最初のビンゴ」と「最後のビンゴ」にボーナスがあります。
奉行ふむふむ。それから?
与力ビンゴした列に17-24という大きな数字が含まれていると、1個1点のボーナスが入りますね。
奉行ふうむ、難しいな。相手が上手く列を揃えられないような数字を選びたくなる…特にゲームが進行していくほど、相手のシートの状態が気になるな。
与力ですね。ヒリヒリする感じが楽しい。
奉行なんとなく、終わらせるのがもったいなくなってくるな、最後の方は。
奉行うーん、1列差の敗北か…。
与力フリーマークよりも、13では無かった場合に選ぶ数字がミソであった気がしました。
『BINGO13』【ここがイカス!】
奉行実に考えるビンゴだね。自分と相手のシートをしっかり見極めて。
与力そうですね。ダイス運がありますが、それをどれだけコントロールして行くかという、ダイスロール後の選択が重要になってきます。
奉行ダイス振った!わー!ではなく、ダイス振った!しばらく考える!数字決定!わー!なんだよね。
与力で、その「わー!」が悲喜こもごも、っていう。
奉行アイテムで処理しようのない数字押しつけられたりするとな。特に『スコアアタック』の方ではきつかったわ。
与力両方のルールとも、特徴が良く出ていて、いいですよね。
奉行そうね。ルールとして分かりやすいのは『スピードライン』で、多分これは上限の4人とかですごく楽しくなると思う。
与力『スコアアタック』の方は?
奉行こっちはどうかね、わしは2人対戦で濃密に勝負してこそ光るルールという気がしたが。
与力相手の状況を把握しながら、最良手を探っていく的なプレイですかね。
奉行そうだな。「アイテムを使われたとしてもあまり美味しいところに飛び込めない数字」をひねり出す必要が後の方のラウンドになるほど求められるので、結構ガチよ。ガチ。
与力ビンゴでムキになる大人という面白い構図が見られますね。
奉行人数多くなるとどうなるか、試してみたいな。あと、これはどっちのルールもだけど、シートが埋まるにつれてアイテムの使用回数が増えていくのに、制限が徐々にかかっていく感じとか、なんかこう収束しそうでさせてくれない、相手に追いつかれてしまいそうという焦燥感は巧かったなあ。
与力そんなこと言ってて、最後はダブルビンゴで勝ってましたからね。
奉行ま、やはり40%は運だよ。サーティーンの人が言ってた。
『BINGO13』【ここはちょっと…】
奉行完成度の高いシートなのだが、慣れるまでおたおたする。
与力実はゲームルールはこの下部にまとまっているんですよね。
奉行うん。で、ゲーム進行を管理するチェック欄とか色々あるんだが、最初は戸惑ったな。どこをどうするんだっけ、という。遊び始めたらすぐ慣れた。
与力私はビンゴとしては対応人数が意外と少ないな、というのが驚きました。
奉行そりゃあまあ、大元のはシート配れる上限がプレイ対応人数になるだろうけどもさ。こちらはねえ。『スコアアタック』とかどうなっちゃうの?と思うよ。
与力他にはどうでしょう?
奉行シートの数字を毎回自分で決めるところな。ゲームNOWAさん提供のランダマイザがサマリーに印刷されたQRコードを読みこめば使える。これが優秀なので、配置を決めてもらうと楽かもしれない。
与力ただ、どこにどの数字を置くかで、ゲーム展開が大きく変わりますからね。
奉行細部までコントロールして勝負したい場合には手書き、より運試しをしたい場合にはランダマイザ。そんな使い分けで遊べば、2×2で4種の遊び方ができていいんじゃないかな。
与力それと、そう、シートを使い切ったら…。
奉行新しいのを買うがよいであろうな。
奉行わし、小さいころになぜか家にビンゴマシーンがあってさ、1人でずーっと回してはビンゴシートをチェックしてた記憶が有るんだよね。
与力奇遇ですね、うちにもありました。しかし幼少期の私はビンゴマシーンが何をするものなのか一向に分からず、延々とボールを出してるだけでしたね。
奉行なんだろね、「家にビンゴマシーンがある」は、昭和後期~平成初期の家庭あるあるなのかね。
与力今のところサンプル2名ですけどね。